[BOOKデータベースより]
女性とマンガをめぐる主体的な表現の可能性や葛藤を、萩尾望都をはじめとした表現者へのインタビューと研究者の論考から立体的に描き出す。
第1部 女性とマンガ(インタビュー:少女マンガと自由―破壊と挑戦の半世紀;少女マンガの不自由への挑戦―参加者は誰だったのか、そして誰なのか;SNSにおけるエッセイマンガ―女性の主体性表現の場とメディア的条件)
第2部 異文化をつなぐマンガ(Kaoruへのインタビュー;テレサ・ワイチュン・リーとの対話―Miss 13 Dots(『13点』)の創造者;フィリピンの商業BLマンガを読み解く―日本のBLマンガとの比較分析を中心に ほか)
第3部 規制とマンガ(マシュー・ルークスへのインタビュー;サイモン・邦子へのインタビュー;マンガを「読む」社会からマンガを「語る」社会へ―マスメディア言説でのマンガの表現に関する「有害図書」論争の変遷から ほか)
2000年代以降、アジアや欧米で広く受容されるマンガの実情を、自由と規制という視点を軸にして多面的に考察する。女性とマンガをめぐる主体的な表現の可能性や葛藤を、萩尾望都をはじめとした表現者へのインタビューと研究者の論考から立体的に描き出す。