- 軽いめまい
-
- 価格
- 2,310円(本体2,100円+税)
- 発行年月
- 2025年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065381410
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[BOOKデータベースより]
一九九〇年代の東京。郊外の住宅地にある築七年の中古マンションで、夏実は夫と幼い二人の息子と暮らしている。専業主婦としての生活に不満があるわけではない。「中産階級」の変わることのない日常にひそむ、放心に似ためまい。二〇二三年に英訳され、ニューヨーク・タイムズ紙やアトランティック誌で書評されるなど英語圏でも話題となった。生活という現実を瑞々しく、シニカルに描いた傑作中篇小説。
[日販商品データベースより]郊外の住宅地にある築七年の中古マンションで、夏実は夫と小三と幼稚園児二人の息子と暮らしている。専業主婦の暮らしに何といって不満もなく、不自由があるわけでもない。けれど蛇口から流れる水を眺めているときなどに覚える、放心に似ためまい――。
1990年代の東京。「中産階級」の変わることのない日常。2023年にポリー・バートンによって英訳され、ニューヨークタイムズやアトランティック誌で書評されるなど話題となった。
生活という日常を瑞々しく、シニカルに描いた傑作中編小説。
ケイト・ザンブレノ
「あまりに退屈で売春を始める主婦たちの話が気の利いた挿話として登場するように、たとえばブニュエルの、たとえばゴダールの、たとえばシャンタル・アケルマンの、売春する主婦たちについてのあらゆる映画への目配せがこの小説には見られるのだが、ただしこの小説の中では何も起こらず、退屈そのものがポイントで、じゃがいもの皮はただ剥かれ、皿はただ洗われ、けれど時々、ほんの時折、家事にまつわる瞑想的な瞬間、クラクラするような、あるいはぼうっとするような感覚がふと訪れることがあり、たとえば洗い物をしているとき、蛇口から紐のように絶え間なく流れ出す水や、流れていく水のきらめきに心を奪われてしまう、それこそがポリー・バートンによって「軽いめまい(ルビ:マイルド・ヴァーティゴ)」と訳出された感覚で、この言葉は小説の八番目のセクションのタイトルにもなっている。」
「解説」より