- 「ののしり」の助動詞でなにが表現されるのか
-
関西方言話者の表現の特質を求めて
ひつじ研究叢書(言語編) 第207巻
- 価格
- 7,700円(本体7,000円+税)
- 発行年月
- 2024年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784823412554
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【2020年12月発売】
[BOOKデータベースより]
序章 なぜ「ののしり」の助動詞なのか
[日販商品データベースより]1 近世の京阪方言におけるののしりの助動詞(洒落本『異本郭中奇譚』 江戸板から上方板への書き換え;洒落本『月花余情』 上方板から江戸板への書き換え;滑稽本『諺 臍の宿替』および『穴さがし心の内そと』にみる「ののしり」;近世まとめ 我々はどこまで来たか(その1))
2 近代・現代の京阪方言におけるののしりの助動詞(明治・大正期の大阪落語資料にみる「ののしり」;20世紀前半(明治・大正・昭和)の上方落語にみる「ののしり」;20世紀前半の小説資料 織田作之助『わが町』にみる「ののしり」;20世紀後半の落語の東西比較 六代目笑福亭松鶴の「らくだ」と六代目三遊亭圓生の「らくだ」;近代・現代まとめ 我々はどこまで来たか(その2))
終章 「ののしり」と「ことばの調整」
補章 謎解きとして ののしりを捉え直す
「ののしり」のことばは相手を罵倒して不快にさせる乱暴なだけのもの、だろうか。社会的に使用を制限されるが、実は使用への希求も存在する。「ののしり」は発信者と受け手側との連携プレーの中で適切な表現として成立しうる。本書は、近世の洒落本や滑稽本、明治期以降の落語資料や小説資料をもとに、表現としての「ののしり」の価値の可能性を追う。「ののしり」のことばを軸に東西比較も行い、関西方言の表現の特徴も描写する。