- なぜあのキャラは死ななければならなかったのか? 名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史
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- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2025年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784866808185
[BOOKデータベースより]
「生きること」の意味を教えてくれた。もう1つの世界の命が僕たちに伝えようとしたこと。2次元における死の哲学と社会学。
第1章 二〇世紀の名作アニメに描かれたキャラクターの死(『フランダースの犬』『ルパン三世』ほか サブキャラクターの人気獲得と死亡回の増加;『海のトリトン』『宇宙戦艦ヤマト』最終回大量死の衝撃とリアルな死の描写 ほか)
第2章 死を描かない京アニ作品から死を辿る(死を描かない京アニ大ヒット作品と『ひぐらしのなく頃に』『東のエデン』ほか深夜裏アニメ;平成中期の京アニ作品と『Angel Beats!』ほか深夜裏アニメで描かれた死 ほか)
第3章 社会現象としてのキャラクターの生き様と死に様(『あしたのジョー』力石徹の葬儀と矢吹丈のラストシーンの謎;『宇宙戦艦ヤマト』語り継がれる沖田艦長の死に際の名セリフ ほか)
第4章 死んでも蘇るキャラクターから見る平成アニメの死生観(『ロードス島戦記』『スレイヤーズ』ほか 繰り返し可能なゲーム的死生観;『美少女戦士セーラームーン』ほか 現代美少女キャラを生んだ戦闘美少女&魔法少女 ほか)
第5章 平成・令和のキャラクターに学ぶこれからの生き方(『響け!ユーフォニアム』ほか 音楽系アニメから辿る死生観の変化;「異世界転生」関連作品ほか 二次創作の普及とゲーム化されていくキャラクターの死 ほか)
【2次元における死の哲学と社会学】
もう1つの世界の命の在り方が我々に教えてくれたこと
本書は、フィクションの「死」を通じて「社会」を探求する1冊。さまざまなフィクション作品(アニメやマン
ガ)に登場するキャラクターの死亡シーンを年代、時系列ごとに取り上げ、これまでにない視点から物語
やキャラクター、時代の変革を捉え、考察していく。
東日本大震災や京都アニメーション放火事件といった世間を震撼させた災害や事件が、その後のアニ
メや漫画の死生観に大きく影響を与えたと、著者は考える。
死に様を見ればその人の生き様がわかると言われるように、死がもたらす悲しみや喪失だけでなく、その
死に込められた社会的な意味に焦点を当て、オタク読者に新たな視点から感動と洞察を提供する。