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[BOOKデータベースより]
解説(書名について;従来の評価;五井蘭洲について;蘭洲の各家批判について;仏教批判について;取り上げている書籍;『承聖篇』の各テキスト)
[日販商品データベースより]本文(翻刻・校勘・注・解説)(上巻(四八条);下巻(六三条))
附録 蘭洲のその他の著述に見える仏教に関する記述
【まえがき より】(抜粋)
本書は、五井蘭洲が仏教批判をした『承聖篇』の注釈付き翻刻である。
作者の五井蘭洲(一六九七〜一七六二)は、江戸中期の儒者であり、名は純禎(すみさだ)、字は子祥、通称藤九郎、号を蘭洲、冽庵と言う。五井持軒の三男で、大坂の生まれだが、江戸にも住んだことがあり、津軽藩にも仕えたことがあるが、晩年は助教として大坂の懐徳堂の教育を支えた。懐徳堂を代表する学者である中井竹山、履軒兄弟の師として有名であり、懐徳堂を朱子学に導くのに功績があったとされる。
蘭洲は朱子学から見て異端とされる思想を激しく批判した。伊藤仁斎を批判した『非伊編』、荻生徂徠を批判した『非物篇』、仏教を批判した『承聖篇』がそれである。この中、『非物篇』は刊本があり、また懐徳堂復刻叢書の一冊として影印本が出版されている。『非伊編』は出版されていないが、楷書による漢文であり、また短編なので比較的読みやすい。一方、『承聖篇』は写本が数本確認できるだけでこれまで出版されたことはなく、また長編で、しかも多くの写本が崩し字で書かれており読みにくい。本書がその出版を計画した理由はここにある。
『承聖篇』は儒者による仏教批判の一例として貴重である。上巻には四十八条、下巻には六十三条が取り上げられており、当時の儒者が仏教のどのような点を批判したのか、またどのような書物を取り上げているのかを確認することができる。また、『承聖篇』は和文で書かれているが、漢語や漢文には詳細にふりがな(時として解釈)がつけられている。これは、当時の日本人が漢語・漢文をどのように解したのかを知る上で貴重な史料である。