- デザインにできないこと
-
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2024年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784802512473
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 世界のサインデザインとうつくしい街並み
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2022年12月発売】
- 幾何学パターンづくりのすべて
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2022年07月発売】
- グラフィックデザイナーだからできるブランディング
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2018年12月発売】
[BOOKデータベースより]
デザインに失望したと感じているなら、この本はあなたのためのものだ。デザインに蔓延する“幻滅”を紐解く―。あらゆるものにデザインがまとわりつく世界で、デザイナーが直面する期待と現実を白日の下に晒し、デザインの純粋な可能性を探る一冊。
中間層
[日販商品データベースより]第1部 期待(すべてのものと人が一緒に(エブリシング・エブリワン・オール・アット・ワンス):デザイン・パニズム;統合と自律の複雑な関係;会議のテーブルをひっくり返す:権力と無力さについて)
第2部 現実(形態はフォーマットに従う:セミオートメーションと文化的プロフェッショナリズム;新たな差異としての批評性:装飾としての政治とスキルとしてのアイデンティティ;現実世界としての学校:願望と妥協について)
デザインに失望したと感じているなら、この本はあなたのためのものだ。
デザインに蔓延する〈幻想〉と〈幻滅〉を解きほぐす歴史的調査:デザインは「再発明」されたのか?──デザインスタディーズ界隈で大きな話題をさらった書、待望の邦訳。
デザインは壊れている。若いデザイナーも、それほど若くないデザイナーも、そのことをますます認識しつつある。多くのデザイナーたちは無力感を抱いている。デザインというツールで世界をより良い場所にできると思っていたのに、実際にはその世界に苦しめられている。誇大広告と大胆な主張という煙幕の向こう側には、自信喪失と燃え尽き症候群という不毛の地が広がっている──ミレニアル世代にとっては当たり前のことかもしれないが、こうした感覚はデザイン文化によって強められている。
本書では、デジタルによる半自動化によって引き起こされる専門技術の解体、美術館・博物館や教育機関を満足させるために作られた装飾的な政治の実例、デザインスクールにおける曖昧な約束といったテーマを掘り下げ、デザインへの幻滅の歴史を多様な専門家の言説を手がかりに紐解きながら、現代のミームやソーシャルメディアにあふれるデザインへの暴言にも向き合う。
「世界を変えられる」と大きな期待を寄せられたデザインという魔法は、本当に世界をより良く変えたのだろうか。デザインがみんなのものになったのだとしたら、デザイナーの立場や役割が変わったのだろうか。拡がり続けるデザイン分野を総覧し、デザイナーが抱えるフラストレーションを検証し、デザインの純粋な可能性を探る一冊。