- 生を取り戻す
-
生きえない生をめぐる精神分析体験
- 価格
- 4,620円(本体4,200円+税)
- 発行年月
- 2024年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784772420723
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[BOOKデータベースより]
精神分析家の成熟とは…。本書には分析家が臨床的な営為に取り組む際に、…真実という概念を捉え、活用していく、その新たな方法が提示されている。
第1章 真実と心的変化―序に代えて
[日販商品データベースより]第2章 思考の三形態―魔術的思考、夢思考、変形性思考
第3章 破綻恐怖と生きえない生
第4章 起きていることの真実を直観すること―ビオンの『記憶と欲望についての覚書』をめぐって
第5章 精神分析家になること
第6章 意識性という「贈り物」、その暗きアイロニー―カフカの『断食芸人』
第7章 全と無を包みこむ文字の生―ボルヘスの『バベルの図書館』
第8章 トーマス・H・オグデンとの会話
オグデンの臨床プロセスを追うことで、自身が精神分析家としてどのような存在になったのかを、なりつつあるのかを、可能な限り明らかにしていく。精神分析家とは、さまざまな側面から機能する方法を考察したとしても、その全体性をもってまとめられるわけではない。
本書では、ウィニコットとビオンの研究を下敷きとして、オグデンの豊富な臨床例における分析的な営みを、ときに促進し、ときに阻害する、さまざまなタイプの思考のありようについて描き出していく。オグデンは、真実と心的変化の相互作用の多様な形態について、体験の真実と向き合おうとする意識的・無意識的な試みがもたらす変形作用、また、精神分析家が患者のこころの進展のみならず、自分自身の進展をも理解していくそのありかたを取り扱っている。
本書によってオグデンが患者について理解するのではなく、患者と共に理解していくように、オグデンと共に生きる体験を得ることができるだろう。