- 恥と運命の倫理学
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道徳を乗り越えるためのギリシア古典講義
慶應義塾大学出版会
バーナード・ウィリアムズ 河田健太郎 杉本英太 渡辺一樹- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2024年10月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784766429923
[BOOKデータベースより]
近代道徳の呪縛から解放する―。哲学を批判的に参照しながら、古代ギリシアの文学を読み解き、そこに、私たちが生きるべき豊かな倫理学を発見する。
第1章 古代の解放
第2章 行為者性のいくつかの中心
第3章 責任を認識すること
第4章 恥と自律
第5章 いくつかの必然的なアイデンティティ
第6章 可能性・自由・力
・20世紀を代表する哲学者、バーナード・ウィリアムズによるカリフォルニア大学の名講義。
・西洋哲学が見落としていた「倫理」をギリシア古典に発見し、近代道徳の呪縛から解放する〈反道徳的な倫理学〉。
・解説=納富信留(東京大学大学院教授)
近代以降の進歩主義的な見方では、古代ギリシア人は未開の心性をもち、より洗練された道徳が人間性を陶冶してきたと捉えられてきた。
ウィリアムズはこのような道徳哲学の提示する人間が、生きられた経験から切り離された、無性格な道徳的自己であるとして批判する。それとは対照的に、具体的な性格と来歴をもつ人々を描く、ホメロスの叙事詩やアイスキュロス、ソポクレスらの悲劇作品を読み解き、そこに流れる豊かな倫理的思考を明らかにする。
道徳哲学やプラトン、アリストテレスらの哲学を批判的に参照しながら、恥と罪、必然性(運命)と義務、運命と自由意思、責任と行為者性といった概念をめぐる議論を通して、古代と現代を通じてこの現実を生きる人間の生の姿を描き出す、カリフォルニア大学の名講義。
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