[日販商品データベースより]
自立にだまされるな。
支援をするなら、カネをくれ。
両親がいなくなったらどうするって?
安心してください。ひとはだれにでも寄生できる。
ひきこもり大反乱!
すいせん=栗原 康(アナキズム研究)
著者の勝山さんは1971年生まれ。高校3年生の時に不登校になり、以降、「ひきこもり」となりました。現在に至るまでの壮絶な人生は本書を読んでいただくとして、いわゆる「8050(はちまるごーまる)問題」世代のど真ん中です。勝山さんはここ数年の間に、母親(ママン)、そして父親(ダディー)を喪いました。「親亡き後のひきこもり」を生きています。
これまでも『安心ひきこもりライフ』(太田出版)などでひきこもりの生きる道を模索してきた勝山さんですが、今回のテーマはずばり、「自立」です。
2023年の内閣府調査によると、全国のひきこもりと呼ばれる人たちは140万人を超えています。これまで相当の「自立支援」を行ってきながらも、ひきこもりがなくならない、いやむしろ増加しています。そもそも140万人以上の不登校やひきこもり状態にある人たちを自立させるなんて、可能性を考えても目指すべきことなのでしょうか?
自立支援のほとんどは就労支援。でも、不登校にもひきこもりにならずに社会に出た人たちと同じスタート地点に立てるわけでも、同じ眼差しで迎えられるわけでもありません。そして結局のところ「働きたいけど働けない」と口にするようになる、そう勝山さんは書きます。
勝山さんはひきこもりを、「学校にも行かない、アルバイトもしない、ただ無条件で生きる権利が保障された世界を求める人間ストライキ」といいます。
「自立支援」ではなく「支援」が必要。「自立支援」は、ひきこもり支援ではなく自立支援団体の支援になっている。これはひきこもりだけでなく、障害者への支援とも響き合うことです。
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