- 吉永ケイト7つの短編
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- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2024年08月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784903988139
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[日販商品データベースより]
一 ミツケニクモノ
新興住宅街の一角に住んでいる夫婦の物語。
ある晩、僕は穴を掘る音を聞く。どうやら隣家の住人が掘っているようだ。妻はそれほど気にしていない様子で飄々とマジック教室に通っている。人生とは家とは……僕の答えは?
二黒い家の赤い花
父を迎えにビリヤード場へ行く私。その帰途に父と立ち寄った駄菓子屋には妖艶な赤い花が咲いていた。山間の小さな田舎町に暮らす人々の複雑な人間模様を子供の目線で描く。
三なんだポトスじゃないか
喫茶店で従姉妹たちと世間話をする私。話題は裕福な家に嫁いだ玉恵の今の窮状のことになる。私は喫茶店のポトスの葉に手を伸ばす。窓から見える熱波に揺れる人影、窓際のポトスの飽くなき生命力、私の絶望と希望が交錯する。
四ウミガメとポラリス
学生アパートで隣同士だったヒカリと私。大学卒業後、ヒカリは直ぐに結婚するが、暫くぶりに会ったヒカリは私を連れて不倫相手の男の家に行く。ウミガメの生態とポラリスの不思議な関係は何を物語っているのか。
五竹の家
田舎に嫁いだ伯母の十和子を二十年ぶりに私は訪ねる。十和子は夫や義母と静かに暮らしている。近所の老婆らとの出会いにより私は竹の家の存在を知ることになる。不穏に迫ってくる竹の様子が人間社会に重なっていく。
六ダリまでの距離
ある朝、僕はおっぱいを拾う。妻は長期出張中である。おっぱいと暮らすことになった僕はサルバドール・ダリの非現実的な世界に……
七ウサギのゆくえ
花屋で働く安子に私は声をかけられる。以前同じ職場だったようで、妙に馴れ馴れしい。時々会って彼女の身の上話を聞く内に二人の関係に変化が。子供の頃に飼っていたウサギの記憶が安子に重なっていく。