- 妖怪を名づける
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鬼魅の名は
歴史文化ライブラリー 607
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2024年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784642306072
[BOOKデータベースより]
様々な怪異を引き起こす妖怪。中世までは種類の限られた妖怪が、江戸時代に激増するのはなぜか。俳諧と妖怪の意外な接点に着目。奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、“妖怪爆発”の謎に迫る。
妖怪の「カンブリア爆発」―プロローグ
古代・中世の妖怪の名づけ(鬼か神か狐か木魂か;怪烏・人魂・光物―「怪異」としての妖怪)
鬼魅の名は―妖怪と俳諧ネットワーク(凶兆からモノへ―「髪切り」をめぐって;『古今百物語評判』と俳諧;「姥が火」をめぐる俳諧ネットワーク;怪異の日常化と妖怪の名づけ)
増殖する妖怪(怪火と詩歌;『三州奇談』と蕉風復興;集成される妖怪・創造される妖怪)
「怪異」のゆくえ(名づけられる「怪異」;予言獣 みずから名乗る「怪異」)
忘れられたデータベース―エピローグ
髪切虫、雪女、姥が火…。人知を超えた様々な怪異を引き起こす妖怪。中世まではごく限られた種類にとどまっていた妖怪が、江戸時代に急激に増加したのはなぜか。その背景には「怪異」の変容と、新たな文芸である俳諧の興隆があった。諸国で怪談・奇談を集め、妖怪を創造した俳人たちの情報ネットワークから、江戸の妖怪爆発≠フ謎に迫る。