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『チャタレー夫人の恋人』の作家が描いた「裸体画」を読む
彩流社 河野哲二
点
ロレンスは小説家であると同時に画家であった!『チャタレー夫人の恋人』と彼が描いた「裸体画」との関係を改めて考察し文学作品としてのさらなる意義を見極める画期的論考。
第1章 美しい話―「ボッカッチョ物語」第2章 愛の争い―「アマゾンとの戦い」第3章 生命の色―「トカゲ」第4章 放尿される太陽―「タンポポ」第5章 牧神パンの笑い―「ファウヌスとニンフ」第6章 チャタレー夫人の身体を描く第7章 脱「恥じらい」―‘nude’から‘naked’へ第8章 ロレンスの裸体画の特徴―消去・変更・移動の意味資料1 D.H.ロレンスの絵画作品・年代順資料2 ロレンスが模写した絵資料3 全裸体画作品資料4 「チャタレー三作」の執筆と絵画制作の時期資料5 「裸体画」と「チャタレー三作」のヴィジョン資料6 D.H.ロレンスが言及した芸術家たち資料7 絵画に関する参考文献付録1 絵画に関する著者のコレクション付録2 著書・論文・翻訳等一覧
D・H・ロレンスは、水彩画、油彩画、ペン画、鉛筆画等を含め190点以上の絵画を残している。その大半は小説執筆と併せて描かれている。特に「チャタレー三作」執筆と軌を一にして描かれた「裸体画」は〈読む絵画〉として小説の一場面の直接的なアナロジーであると断言できるものである。ロレンスの場合、小説が限りなく絵画に近づき、絵画が限りなく小説に近づくという間テクスト性的な意味において、両者は切り離しえない。彼は40歳になって〈絵を作ること〉を始めたことで、小説を書く時の無意識的な喜びよりも絵を描く時の意識的な喜びの方が強力であったと告白し、「理論的な目を閉ざし、本能と直感で描く」ことで、小説と絵画の両者の融合によって生じる相互の更なる生命感の体現を感触していたことを述懐する。彼の絵画を論じる場合、小説家、詩人、画家というように分断せず、一連の仕事を有機的な〈全一〉として見ることで、とてつもない生命力が出現することを裸体画が教えてくれるだろう。【口絵 カラー絵画】多数収載!
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[BOOKデータベースより]
ロレンスは小説家であると同時に画家であった!『チャタレー夫人の恋人』と彼が描いた「裸体画」との関係を改めて考察し文学作品としてのさらなる意義を見極める画期的論考。
第1章 美しい話―「ボッカッチョ物語」
[日販商品データベースより]第2章 愛の争い―「アマゾンとの戦い」
第3章 生命の色―「トカゲ」
第4章 放尿される太陽―「タンポポ」
第5章 牧神パンの笑い―「ファウヌスとニンフ」
第6章 チャタレー夫人の身体を描く
第7章 脱「恥じらい」―‘nude’から‘naked’へ
第8章 ロレンスの裸体画の特徴―消去・変更・移動の意味
資料1 D.H.ロレンスの絵画作品・年代順
資料2 ロレンスが模写した絵
資料3 全裸体画作品
資料4 「チャタレー三作」の執筆と絵画制作の時期
資料5 「裸体画」と「チャタレー三作」のヴィジョン
資料6 D.H.ロレンスが言及した芸術家たち
資料7 絵画に関する参考文献
付録1 絵画に関する著者のコレクション
付録2 著書・論文・翻訳等一覧
D・H・ロレンスは、水彩画、油彩画、ペン画、鉛筆画等を含め190点以上の絵画を残している。その大半は小説執筆と併せて描かれている。特に「チャタレー三作」執筆と軌を一にして描かれた「裸体画」は〈読む絵画〉として小説の一場面の直接的なアナロジーであると断言できるものである。ロレンスの場合、小説が限りなく絵画に近づき、絵画が限りなく小説に近づくという間テクスト性的な意味において、両者は切り離しえない。彼は40歳になって〈絵を作ること〉を始めたことで、小説を書く時の無意識的な喜びよりも絵を描く時の意識的な喜びの方が強力であったと告白し、「理論的な目を閉ざし、本能と直感で描く」ことで、小説と絵画の両者の融合によって生じる相互の更なる生命感の体現を感触していたことを述懐する。彼の絵画を論じる場合、小説家、詩人、画家というように分断せず、一連の仕事を有機的な〈全一〉として見ることで、とてつもない生命力が出現することを裸体画が教えてくれるだろう。【口絵 カラー絵画】多数収載!