- 狼の牙を折れ 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部
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- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2024年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094073799
[BOOKデータベースより]
東京・丸の内、昼休みを終えようとするオフィス街に轟音と爆風が駆け抜けた。瞬く間に立ち込めた白煙、正視に耐えない遺体、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。現場に駆けつけた捜査官は、心の中で語りかけた。おまえら、やるのかよ。こんなことやっても世の中なんにも変わりゃしないんだよ―。一九七四年、史上最大のテロ「三菱重工爆破事件」を引き起こした「東アジア反日武装戦線“狼”」は、天皇暗殺まで企てていた。狂気の犯罪に秘密組織・警視庁公安部はどう立ち向かったのか。公安捜査官の動きが実名で綴られる渾身のノンフィクション。
プロローグ
第1章 爆発
第2章 駆けつけた公安部幹部
第3章 呼び寄せられる猛者たち
第4章 ブン屋と捜査官
第5章 浮上する犯人の「思想」
第6章 端緒
第7章 極秘捜査
第8章 土田警視総監
第9章 緊迫の張り込み
第10章 熾烈な攻防
第11章 密議
第12章 決定的証拠
第13章 “謎の女”を追え
第14章 主犯への肉迫
第15章 「逮捕状」の攻防
第16章 スクープ記事
第17章 犯人逮捕
第18章 声をあげて哭いた
第19章 事件は終わらず
エピローグ
公安捜査官「実名」ノンフィクション
50年にわたって逃亡を続けた桐島聡が死の間際に名乗り出たことで改めて注目されることになった「東アジア反日武装戦線」。
1974年、東京・丸の内、三菱重工ビル。昼休みを終えようとするオフィス街に轟音と爆風が駆け抜けた。瞬く間に立ち込めた白煙、正視に耐えない遺体、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。
現場に駆けつけた捜査官は、爆発の衝撃でコンクリートに生じたすり鉢状の孔に向かって心の中で語りかけた。
おまえら、やるのかよ。こんなことやっても世の中はなんにも変わりゃしないんだよ。なんでこんな罪もない人たちを殺すんだ。俺たちが「受けて立たなきゃいけない」じゃないか――。
犯行声明を出したのは「東アジア反日武装戦線”狼”」。11件に及ぶ連続企業爆破事件の嚆矢だった。
史上最大のテロ「三菱重工業爆破事件」を引き起こした謎の犯人グループは、天皇暗殺まで企てていた。「狂気の犯罪」に警視庁公安部はどう立ち向かったのか。
捜査の指揮を執った土田國保警視総監の日記を初公開。日本で初めての公安捜査官「実名」ノンフィクション。
解説:佐々木類
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