[BOOKデータベースより]
青少年の刑法犯罪は増加の一途、生活保護費の不正受給が蔓延し財政が逼迫、競争社会の勝敗は「自己責任」、不登校の主原因は子ども本人と親の育て方、戦争の反対語は「平和」―「これ、全部フェイクです」スマホ、雑談に潜み、対話を阻む「もっともらしい」嘘を見抜く。
現実とは、目の前で起こっていることそのものである―実は、「よくできた嘘」のことを現実と呼んでいます
PTAは、教育委員会や公立学校の下部組織である―実は、「卓球愛好会」と同じく、PTAは任意団体です
NPOは非営利団体だから利益を出してはいけない―実は、利益を出し続けなければ、NPOは維持発展できないのです
スポーツ報道は、今日もスポーツの話を伝えている―実は、「気持ち」を尋ねるのが日本のスポーツ報道の特徴です
ベースボールは依然として日本の国民的娯楽の王様である―実は、日本のベースボールは衰退の危機に突入しています
どんな事態にも対応できるマニュアルを活用するのがリーダーです―実は、マニュアルが通じない事態にも対応できる知性がリーダーには必要です
不登校の主な原因は、子ども本人と親の育て方である―実は、不登校の子どもにも親にも問題はありません
衝突・対立する人との関係は「抜ける」と「耐える」である―実は、他者との関係づくりには「交渉する」という選択肢があります
大学の存在意義は社会に貢献することである―実は、大学は常に反社会的であることを担保せねばなりません
指導や規則をきちんと守る真面目な学生は男子より女子に多い―実は、性属性で社会行動が異なるなら、それは政治的対応かもしれません
戦争の反対語は「平和」である―実は、「戦争」の反対語は「対話」です
教育委員会は、首長にしたがう行政下部組織である―実は、教育委員会は「独立委員会」で、首長から独立した組織です
中立こそ公平であるから、政治的な偏向があってはいけない―実は、政治的に中立のエリアなど、どこにもありません
民主主義とは、多数決のことである―実は、民主主義と多数決はあまり関係がありません
民主主義はもうオワコンである―実は、民主主義の目的とは協働に必要な「社会」を維持することです
人間の過ちには時効がないから、それは糾弾し続けねばならない―実は、法やルールを用いて人を裁くときにはきちんとした手続きが必要です
他人と過去は変えることができない―実は、関係の解釈を変えれば過去と他人は変えられます
競争社会の優勝劣敗は、勤勉か怠惰かの自己責任である―実は、責任とは「失敗の後始末をすること」ではありません
弱者叩きをしているのは、同じ社会的弱者である―実は、弱者叩きをしているのは「名づけられない」弱者です
日本は大きな政府だから財政破綻の危機にある―実は、日本の政府は世界でも指折りの「小さな政府」です〔ほか〕
渡る世間はフェイクばかり!?
「青少年の刑法犯罪は増加の一途」
「生活保護費の不正受給が蔓延し財政が逼迫」
「競争社会の勝敗は『自己責任』」
「不登校の主原因は子ども本人と親の育て方」
「戦争の反対語は『平和』」
これらは、全部フェイクです。
気がつけば、日本の政治や社会を考えるための基本認識に、大中小のフェイクとデマがあふれかえっています。
デタラメに対して「嘘つき!」と言っても意味がない世界が到来しているわけです。
ここで、著者・岡田憲治氏は力強く、こう述べています。
「『世界は狂っている』という大雑把で切り分けの足りないペシミズムに陥らないことが大切」
「そういうペシミズムは、私たちの社会が依然として保持している、各種の優れた政治的、社会的リーダーたちの力を引き出すことにつながらない」
「世界はこのままでよいはずがない」と考える方を本書の読者として、この世界で起こっているフェイクの問題を考えていきます。大中小のフェイクについて考えることをスイッチにして、この世界を1ミリでも改善するための言葉を共有する道を探そうと企んだ1冊です。
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