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[BOOKデータベースより]
「社会学は人生から生まれ、人生へ帰っていく」。華々しい活躍や転変の根底にあったものとは?人生を問い続けた社会学者の軌跡―
第1章 問題設定―清水幾太郎と社会学(問題の所在―社会学と「人生」;人生の中の闘争;先行研究・議論の概観;視角、対象と方法)
[日販商品データベースより]第2章 ある社会学者の出発(社会学との邂逅;青年論へ―「社会学青年」とともに;小括)
第3章 生きた闘争の把握(公私区分の再検討―往還とその動態;生存の要求とその諸形態―『流言蜚語』(一九三七・一二);倫理学と闘争―「競闘」(一九四一・一二);先行研究・議論の概観視角、対象と方法 43)
第4章 家族―生きるという闘いの場(清水の家族道徳論批判;清水の家族集団論;小括)
第5章 「人生」を語り始める清水幾太郎(若き社会学者の自伝;人生を語る社会学)
終章 意義と展望
清水幾太郎ほど毀誉褒貶のある人物はいない。
東京帝国大学社会学研究室からの「破門」、マルクス主義を標榜しての社会学攻撃、進歩的文化人・安保同伴知識人として活躍、そして「転向」と核武装論……
しかしながら、清水は社会学者としての長いキャリアにわたって、必ずしも場当たり的に翻身を繰り返していたわけではない。その膨大な業績を改めて振り返る時、いくつかの重要な主題によって貫かれていることを見出すことができる。
とりわけ、本書が注目するのは、彼が自伝の執筆を通じて、「人生」を語る社会学者であったという点である。清水は自身の晩年期においてではなく、むしろそのキャリアの盛期を通じて、繰り返し自身の自伝を書き連ねてきた。
さらに興味深いのは、社会学的な著述においても、しばしば回想風の叙述スタイルを採用していることである。これは単に自分語りが好きだったわけではなく、清水にとって社会学とは、人それぞれの人生のなかの「闘争」を捉える試みであったことによる。「社会学は人生から生まれ、人生へ帰っていく」という言葉がなによりそのことを語っている。
清水へのまったく新しいアプローチ!