内容情報
[BOOKデータベースより]
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地球の平均気温が2℃あがると、環境災害がはじまる。人間は、野外活動ができなくなる。海の魚たちの大量死、大移動がおこる。海の生きものの種の25%がくらすサンゴ礁がきえる。虫が、ばくはつてきにふえて生態系の混乱がおこる。そして…
[日販商品データベースより]気候変動による地球の温暖化は、まったなしの大問題です。2021年のノーベル物理学賞に選ばれた眞鍋淑郎さんの「気候モデル」により、CO2濃度が2倍になると地球の温度が約2度あがることが、世界で初めて計算で明らかになったのです。この絵本では、もし地球の気温が2℃あがったら、私たち人間もふくめて地球上のすべての生きものに大きな影響があることを、子どもたちにも直感的にわかるような構成と絵によって伝えます。
この夏の第71回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」の「小学校中学年の部」に選ばれた1冊が、キム・ファンさんが文を書き、チョン・ジンギョンさんが絵を描いている『たった2℃で…』という作品。
「課題図書」に選ばれた「選定理由」によると、「読者にとって自分ごとになるよう、身近な話題から、地球環境の問題を取り上げている。タイトルや目を引く絵もインパクトがあり、児童が自ら考えることができるメッセージ性も評価された。」とある。
この本は絵本としてジャンルされるだろうが、決して幼児向けではない。小学校中学年だけでなく、それより上級学年の人にも読んで欲しいし、さらにいえば、若い世代に未来を託すことになる大人の人にもぜひ読んでもらいたい作品だ。
どんな内容かというと、副題にあるように「地球の気温上昇がもたらす環境災害」を描いた作品だ。
冒頭にこうある。
「気温がますますあがってきている。地球が病気で「熱」がでているんだって。」
もちろん、これは子供向けにわかりやすく書かれた言い回しだが、実際地球温暖化の影響で多くの生態系が破壊されている。
この絵本では魚たちや動物たちが温暖化の影響で絶滅の危機に瀕していることを、とてもわかりやすく説明している。
この絵本は韓国の作家たちによって書かれたものだということも覚えていたい。
今や地球温暖化は全世界の問題になっていることを、そして韓国の作家たちも声をあげていることを。(夏の雨さん 70代以上・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】