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[日販商品データベースより]
本書は、『ゴリオ爺さん』のラスチニャック、『レ・ミゼラブル』のマリユス、『赤と黒』のジュリアンなどフランス文学の登場人物たちを通して、19世紀パリの風俗・日常生活を膨大な資料を駆使して描く、仏文学者・鹿島茂の出発点にして到達点である。
現在、優に百を超える著作を誇る著者が、著述家としてデビューを飾ったのが、雑誌『ふらんす』での連載「19世紀のフィジオロジー《我らが主人公たち》のパリ」であった。1986年のことである。その原稿を元に編まれた『19世紀パリ・イマジネール 馬車が買いたい!』(1990年)は、翌年サントリー学芸賞を受賞、以後、「パリ」や「古書」などをテーマに立て続けに著作を発表、数々の賞に輝き、さらに活躍の場を書評や評伝、近代日本などにも広げ、今日、鹿島茂の名を新聞・雑誌、書店で見ない日はないほどだ。
2009年には大幅増補のうえ造本も一新した「新版 馬車が買いたい!』を刊行。本書はその「新版」の待望の復刊である。
「「処女作に向かって作家は成熟する」という定理があるとおり、その後に私が展開することになる要素のすべてが詰まっている」(序文より)