乳幼児揺さぶられ症候群は、ジャンクサイエンスなのか？

小児医療の現場から

金剛出版
ジェームス・ペインコファー　溝口史剛　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2024年04月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784772420358

内容情報

[日販商品データベースより]

乳幼児揺さぶられ症候群（SBS : Shaken Baby Syndrome）は，赤ちゃんを揺さぶることで幼弱な脳に甚大な損傷を与え，時には罪なき彼らの命すらも奪ってしまう。

本書はさまざまな事例の紹介や臨床現場からの証言，裁判例等を通じて，世間に流布する誤解――「SBSなど存在しない」「赤ちゃんを揺さぶっても問題はない」など――を解き，「予防できる悲劇」であるSBSの発生を防ぐための最良の一書である。

第?部では乳幼児揺さぶられ症候群（SBS）の概要，歴史，病態生理学を説明し，この加害行為がもたらす法的・社会的・感情的影響について概説する。
第?部ではSBSの被害児像・加害者像を事例を用いて検討し，また法廷における論争と被害児・加害者それぞれの家族が被る影響についても述べる。第?部では，SBSに対する実践を，米国における実際の裁判例や予防戦略，泣いている赤ちゃんをなだめる方法といった視点から紹介する。

巻末には付録として，「訳者によるAHT（Abusive Head Trauma：虐待による頭部外傷）解説」も収録。漫画による解説と医師・法医学者・児童福祉司・報道関係者など各分野の専門家によるコラムを多数掲載し，AHTを取り巻く論争の「今」に迫っていく。