[BOOKデータベースより]
中学・高校図書館必備!アジア最貧国ネパールでは、少女たちが性産業に売られるケースが絶えない。人身売買―圧倒的な暴力のシステムと、それに対抗し少女たちを救う人びと、救出された少女たちの再起の姿を知り、考えてほしい。似たような状況が、日本にもないだろうか。
第1章 人身売買された少女たちの身に起こったこと
第2章 私と人身売買問題の出会い
第3章 ネパールという国・人身売買の歴史
第4章 売春宿での過酷な生活
第5章 “レスキュー・ファンデーション”の救済活動
第6章 女の子たちを支援するプロジェクト
第7章 コロナ禍という試練
第8章 私たちにできること
――祖父母と妹と貧しいくらしをしていた少女スニタは14歳のときに、仕事を紹介してくれるという男にだまされ、売春宿に送られました。
――お母さんにお使いを頼まれておじさんに会いに行こうとした15歳のアンジュは、バスターミナルで記憶を失い、インドの売春宿に売られてしまいました。そしてブローカーの女から「おじさんがお前を売ったんだ!」と聞かされたのです。
――10歳だったカビータは、継母からインドでメイドとして働くよう命じられ、迎えにきた女性に連れて行かれたのが売春宿でした。1年後、保護されたカビータは勉強とスポーツで自信をつけ、その後看護師して新たな人生を歩みはじめています。
アジア最貧国に挙げられるネパールでは、少女たちが性産業に売られるケースが絶えません。
家族や親族、あるいは恋人、道行く行商人などによりインドや国内の売春宿に売られ、狭い部屋に閉じ込められています。
人身売買の被害者の多くは14〜18歳の未成年で、大半は16歳以下。10歳未満の幼い女の子が売買されることもあります。コロナ禍を経て、今国内の人身売買も増えています。
被害女性たちの救出・保護・自立支援をおこなうラリグラス・ジャパンや現地のNGOの活動を通し、その実態、背景、人身売買や性犯罪をなくすための活動や、各国または国際社会のとりくみを知り、私たちにできることを考えます。
中学・高校図書館必備!
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