- ゲノム裁判
-
ヒト遺伝子は誰のものか
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2024年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622096795
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[BOOKデータベースより]
特許を持つバイオ企業。遺伝子検査の適正な価格を求める患者。基礎研究への影響を懸念する研究者。新しい科学への法律判断に携わる判事。そして、「遺伝子の所有権」という発想に疑問を抱く人たち。ステークホルダーたちの利害関係、信念、そして法理が複雑に絡み合う。世界じゅうが注目した裁判の内幕。「ヒト遺伝子に特許は認められるのか?」2013年、アメリカ。合衆国最高裁は、この問いに歴史的判断を下した―。徹底的な取材に基づいた法廷ノンフィクション!
1 訴訟を起こす(誰を訴える?;らせんの中の世界;遺伝子の女王 ほか)
[日販商品データベースより]2 法廷へ(有力者;SDNY;ニワトリと卵 ほか)
3 アメリカ最高位の裁判所(デジャヴ;エアフォース1;友の証 ほか)
科学技術の発展は、人類にとって歓迎すべきことだが、その利用が重大な人権問題につながる場合もある。嘘発見器による冤罪事件や、警察の捜査に利用されるDNA鑑定技術がはらむ諸問題、遺伝子情報を根拠にした差別的扱いなどが代表的だ。
アメリカ自由人権協会(ACLU)科学顧問のターニャ・シモンチェリは、協会が管轄する、科学と人権が交わるこうした問題に、科学的助言を行う立場にあった。そんな彼女は2005年のある日、同僚にこんな相談をする。「<遺伝子特許>には問題がある」。この小さな相談が、世界中の注目を集める歴史的裁判のはじまりだった――。
「ヒト遺伝子に特許は認められるのか?」
このシンプルな問いに、合衆国最高裁が審判を下したのは2013年。足かけ8年の舞台裏には、がん患者や疾患の遺伝的保因者、研究の自由を求める科学研究者、特許で利益を得るバイオ業界、そして原告・被告双方の訴訟弁護士や特許を承認してきた政府の人間、事件を裁く判事たちのさまざまな思いが交錯するドラマがあった。
一私企業がヒト遺伝子利用を独占する。長く定着していたこの慣行に初めて異を唱えた裁判の、手に汗握るドキュメンタリー。
巻末に事件の法的意義の著者解説を収録。