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[BOOKデータベースより]
若い人たちだからこその輝きと初々しさを編纂!800句が織りなす武蔵野大学アンソロジー。
第1章 春
[日販商品データベースより]第2章 夏
第3章 秋
第4章 冬1
第5章 冬2
◆若さの輝き
若い人たちだからこその輝きと初々しさを編纂!
800句が織りなす武蔵野大学アンソロジー
藤が咲くと藤棚の下で柏餅を食べながら句会をしたり、夏には近くの喫茶店の窓に咲く時計草を見に行ったり、黄落の季節には大木の下で降り続く銀杏に圧倒されながら句会をした――ここに収めたのは、約二十年間の授業内の句会で誕生した作品である。
序より・井上弘美
◆収録作品
春愁や草に座れば草匂ふ 加瀬 渉
透き通るほどの黒板若葉風 齋藤里桜
ひとしづく金魚の落とすあかい影 赤荻 愛
姉もまた着て恋をした古浴衣 豊嶋麻美
過ぎた日の君はアイドル青写真 木村真緒
まるで恋してゐたみたい西日落つ 金田実奈
絶海の退艦命令油照り 土斐崎種忠
名月や大地を影絵めくわれら 森貞 茜
ヒガンバナカンパリソーダオトナイロ 板橋麻衣
登高や雲あふれゐて翳ゆたか 加藤柊介
雁渡しボランティアに行く夜行バス 伊藤明香里
二人きりコンビニで聞く除夜の鐘 森 隼人
元日や祖父の二十歳は兵として 桃沢健輔
振袖にマスクで祖母と面会す 川原 都
成人式綺麗になった友に会う 越阪部依子