ゲスト さん (ログイン)
ゴールデンウィーク期間の営業についてのご案内
ウェブアクセシビリティサービス導入のご案内
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
渋谷直人詩文集
編集室水平線 JRC 日教販 渋谷直人
点
1(牡丹と春雷;小兄さん ほか)2(富士山行;冬山行―奥多摩 川苔山から高水三山へ)3(夜叉神峠へ;夕暮れの走者;詩一つ;川に魚を見たり;鳥と魚のいる風景)4(家さ 帰ろうよう―人生の終末期を迎えて)
前作『遠い声がする 渋谷直人評論集』と対をなす一冊。1956年と62年の未発表原稿、2020年の書き下ろし、その他1960年代から90年代まで書き継がれた詩・小説・散文、全21篇。〈人生は“受難”(パッション)に過ぎないのか〉。実存をかけた全身の問いが、ここにある。 「たしかに、歴史は巨視的に、発展するのでもあろうし、個々人には、その人なりの、公的使命や、たつきの任務もあろう。/しかし、人はそれのみでは生きないし、おのがじしの性癖やら趣味などによっても生きる。つまりは人は実存の生を歩ゆむ。况して宿命のような個性を抱えた者は、それによって生活を宿命づけられる。〔中略〕天皇制国家の権力と、独占資本の利益の結託は明らかだとしても、それへ立ち向う勢力は、決して強力だったとは言えず、むしろ、日々のたつきの途につくことで必死であったろう。私自身もその一員であり、やがて定職についたからとて、それに変わりはなかった。/ただ、おのれ自身の内奥の声におのずからにして從う習癖が身につく、即ち「実存」する生を、人は生きるのだ。/私の場合、それは「詩」のようなものであり、ここに掲げた感慨のようなものだ。/ただし、ひ弱で、傷つきやすい私のそれは、他の人びとの参考たり得るか否かは、分らない。私は私の実存を必死に生きたと、言おう」(本文より)
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
1(牡丹と春雷;小兄さん ほか)
[日販商品データベースより]2(富士山行;冬山行―奥多摩 川苔山から高水三山へ)
3(夜叉神峠へ;夕暮れの走者;詩一つ;川に魚を見たり;鳥と魚のいる風景)
4(家さ 帰ろうよう―人生の終末期を迎えて)
前作『遠い声がする 渋谷直人評論集』と対をなす一冊。1956年と62年の未発表原稿、2020年の書き下ろし、その他1960年代から90年代まで書き継がれた詩・小説・散文、全21篇。〈人生は“受難”(パッション)に過ぎないのか〉。実存をかけた全身の問いが、ここにある。
「たしかに、歴史は巨視的に、発展するのでもあろうし、個々人には、その人なりの、公的使命や、たつきの任務もあろう。/しかし、人はそれのみでは生きないし、おのがじしの性癖やら趣味などによっても生きる。つまりは人は実存の生を歩ゆむ。况して宿命のような個性を抱えた者は、それによって生活を宿命づけられる。〔中略〕天皇制国家の権力と、独占資本の利益の結託は明らかだとしても、それへ立ち向う勢力は、決して強力だったとは言えず、むしろ、日々のたつきの途につくことで必死であったろう。私自身もその一員であり、やがて定職についたからとて、それに変わりはなかった。/ただ、おのれ自身の内奥の声におのずからにして從う習癖が身につく、即ち「実存」する生を、人は生きるのだ。/私の場合、それは「詩」のようなものであり、ここに掲げた感慨のようなものだ。/ただし、ひ弱で、傷つきやすい私のそれは、他の人びとの参考たり得るか否かは、分らない。私は私の実存を必死に生きたと、言おう」(本文より)