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[BOOKデータベースより]
毎日1日分だけの買い物をし、ハッピーアワーで1杯飲んで帰る。誰とも会わない、喋らない。そんな女将の胸の内。コロナの3年間のお上の無能に怒り、吉本家の“独特な味”を懐かしみ、『猫屋台』で大盤振る舞い…。“人外魔境”より届いた、「真っ当な食、真っ当な命」をめぐるエッセイ。
『猫屋台』というところ
[日販商品データベースより]リスクの偶然性
家庭の味
“生”が好き
名もなき料理
殺意の食卓
境界線上のオジサン
星降る夜のピザ
脱腸入院
脱腸入院・キョーフの夜
脱腸入院・ひにちぐすり
デイ・ドリーム・ビリーバー
魔界時間で営業中
Sさんはあきらめない
ピアノ・マン
コロナ下のあだ花
老舗の矜持
Sさんは2度来る
オイシイ仕事
『猫屋台』の矜持〔ほか〕
毎日1日分だけの買い物をし、ハッピーアワーで1杯飲んで帰る。
誰とも会わない、喋らない。そんな女将の胸の内。
コロナの3年間のお上の無能に怒り、吉本家の“独特な味“を懐かしみ、『猫屋台』で大盤振る舞い……。“人外魔境”より届いた、「真っ当な食、真っ当な命」をめぐるエッセイ。
味と思い出は、紐付けられる――。
完全予約制の、知る人ぞ知る『猫屋台』の女将・ハルノがその「日乗」を綴り始めたのはコロナが蔓延り始めた2020年の春。女将は怒っていた。緊急事態宣言、アルコール禁止、同調圧力、自粛警察……コロナが悪いんじゃない、お上が無能なんだ――と。怒りの傍ら綴るのは、吉本家の懐かしい味、父と深夜に食べた初めてのピザ、看板猫・シロミの死、自身の脱腸入院、吉本家の怒涛のお正月、コロナの渦中に独りで逝った古い知人……。美味しさとユーモアと、懐かしさ溢れる、食エッセイ。