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[BOOKデータベースより]
第1章 子どもの食と食育の実践(子どもの健康と食生活;乳児期の発育・発達と食生活;幼児期の発育・発達と食生活;学童期以降の特徴と食生活;家庭や施設における食事と栄養;食育の基本と内容)
[日販商品データベースより]第2章 インクルーシブ教育・保育の現在地(園生活がしづらい子どもたち;インクルーシブ教育・保育への接近;多様性のある保育の再構築)
第3章 今、求められる保育・教育のカリキュラム―「カリキュラム・マネジメント」と「計画と評価」(カリキュラムの基本概念;カリキュラム・マネジメント;保育の「計画と評価」;今、求められる保育・教科カリキュラム)
第4章 乳幼児期における共感性発現場面の分析―「心の理論」との関連性から(心の理論;共感性;2歳児の共感性発現の場面に関する分析;4歳児の共感性発現の場面に関する分析)
第5章 発達初期の自閉スペクトラム症の子どもと親を対象とした早期支援プログラムAPPLEの開発(幼児期の自閉スペクトラム症の早期発見・早期支援における課題;早期支援プログラムの開発における研究;発達初期の自閉スペクトラム症の子どもと親を対象とした早期支援プログラムAPPLEの開発)
現代の保育・教育にまつわる諸問題を多角的に捉えて解説する「現代保育内容研究シリーズ」の第8弾。
本書を編集している現代保育問題研究会(以下:研究会)の発起人である谷田貝公昭は、半世紀以上にわたって子どもの生活と文化にかかわる調査研究を継続し、現代社会が抱える問題を社会に投げかけ、必要な知見に還元してきた。子どもを取り巻く環境が変化し続ける過程で、現代社会が抱える問題を直視し、保育や幼児教育、または家庭教育にかかわる大人の役割や社会環境のあり方を提案することを目指してきたのである。
また、研究会の社会的役割は、現代社会が抱える子ども家庭に関する課題の解決のために、それぞれの専門分野での研究をもとに、そこから生成された理論や実践のあり方を提言していくことである。子ども家庭を取り巻く社会が大きく変化し、多様な問題を抱える激動の時代を迎えた今、改めて、研究会の活動を通して、 子ども家庭支援に携わる保育者と共に課題解決に向けた具体的な行動を起こしていくことが重要だと考える。
本書の執筆者たちは、子ども家庭支援に携わる保育者養成校等に勤務しながら、自身の保育・教育にかかわる研究や、大学における教育実践、地域貢献活動を通して、探求すべき課題にチャレンジしている。第1章では、子どもの心身の健康を促し、健全な食生活を実践するために大切な食と食育について。第2章では、障害のある子どもとない子どもが共に学ぶインクルーシブ教育の実状について。第3章では、保育・教育のカリキュラムの歴史を紐解き、その現状と今後の展開を考察。第4章では、動画における共感性発現場面と関連づけながら「心の理論」を分析し、他者視点取得能力についても取り上げる。第5章では、幼児期の自閉スペクトラム症の発見と支援について述べるとともに、困難を抱える子ども家庭への支援として筆者らが開発したプログラムの概要について。専門分野からのトピックをもとに取り組んだ研究成果について、それぞれが論考したものである。
研究会では保育や教育の実践の場に身を置く者の声に耳を傾け、一人ひとりの子どもの尊厳と、最善の利益の保障を確保できる保育環境、教育環境、子育て環境のあり方について探求していきたいと考える。また、保育や教育の実践の場に身を置く者、読者には、子どもを取り巻く環境としての保育や教育のあり方、子どもにかかわる者の能力・資質等、常に自らの実践と省察を通して模索し、学ぶ姿勢を保持してほしい。本書がその一助になれば幸いである。(「まえがき」より)