- アンサンブル
-
徳間書店
志川節子
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784198657178
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[BOOKデータベースより]
十八歳で長野から出てきた中山晋平は、島村家の書生として「早稲田文学」の編輯補佐をしていた。しかし、師の抱月や編輯部員たちの文学談義はちんぷんかんぷん。知識も才能もない晋平は、どこか居心地の悪さを感じている。俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から新劇の発展に情熱を燃やす抱月に接するうち、晋平の心中に表現への希求が芽生えてきた。「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」「てるてる坊主」。100年経った今なお歌い継がれる名曲に秘められた想いとは。童謡「シャボン玉」発表から100年。作曲家・中山晋平知られざる波乱の人生。
[日販商品データベースより]童謡「シャボン玉」発表から100年。
国民的作曲家・中山晋平
知られざる波乱の人生。
「日本ならではの
新しい音楽をこしらえたい」
何者でもなかった青年は
なぜ名曲を生み出すことができたのか。
【著者からのコメント】
島村抱月の出身地、島根県浜田市は、
私の故郷でもあります。人気女優、松井須磨子と
スキャンダルを起こして恋愛に走り、
大学教授の地位も家庭も捨てて
一座の興行主に成り下がった男、島村抱月。
郷土の偉人といえばかならず名が挙げられるのに、
そのじつ侮蔑と揶揄をもって人物が語られる。
子供ながらに、疑問に思っていました。
ほんとうに、スキャンダラスなだけの人物だったのか。
ほんとうは、何をしたかったのか。
彼の書生、中山晋平の視点を借りて抱月の真の姿に
迫ろうと試みたのが、本書『アンサンブル』です。
――日本に新しい演劇を!
高い理念を掲げる師、抱月に出会い、
長野から上京した晋平の人生が動き始めます。
――日本に新しい音楽を!
家庭の安定、仕事、進むべき道、創作、恋。
もがき、迷い、悩んだ末に
彼らがたどり着いた境地とは……。
ぜひ、本書をお手に取っていただけると嬉しいです。
【あらすじ】
18歳で長野から出てきた中山晋平は、
島村家の書生として「早稲田文学」の
編輯補佐をしていた。しかし、師の抱月や
編輯部員たちの文学談義はちんぷんかんぷん。
知識も才能もない晋平は、
どこか居心地の悪さを感じている。
俳優養成所の設立、海外作品の翻訳・演出から
新劇の発展に情熱を燃やす抱月に接するうち、
晋平の心中に表現への希求が芽生えてきた。
「カチューシャの唄」「ゴンドラの唄」
「てるてる坊主」
100年経った今なお歌い継がれる名曲に
秘められた想いとは。
「この信念は理屈じゃない」
師を信じ、大衆の音楽を作り続けた
音楽家人生の幕があがる。