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【1998年04月発売】
[BOOKデータベースより]
人間の認知能力ほど謎に満ちていて解明したくなるものはない―「子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか、それは大人の理解とどう異なるのか、そして子どもはどのようにして知識を獲得していくのか―」。ヒトに欠かせない能力の「成長と進化」を世界の研究データをもとに解説。「知性とこころの発達」の本質を解き明かす1冊。
第1章 乳児のコミュニケーション
[日販商品データベースより]第2章 記憶と学習
第3章 生物についての理解
第4章 心の理解―心の理論とは
第5章 物の世界をどう理解しているか
第6章 自己の発達―自分自身をどう理解するか
【幼児の言葉は、時に私たち大人を楽しませたり、驚かせたりします。花が咲き始めた桜の木を見て「これで桜(の木)も、さみしくなくなるね」とか、沈み始めた太陽を見て「大変だ! 早く充電しなくちゃ」とか、クスッと笑えるエピソードに心当たりのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、幼児は本当に桜の木がさみしいと感じたり、太陽に充電が必要だと考えているのでしょうか。子どもは身の回りの出来事をどのように理解しているのか、それは大人の理解とどう異なるのか、そして子どもはどのようにして知識を獲得していくのか―】(「はじめに」より抜粋)
ヒトの能力とこころの発達の謎を紐解く。認知発達心理学者が世界の研究データから、人間の記憶、学習、言語、コミュニケーション、自己認識の「起源と進化」に迫る。
1章 乳児のコミュニケーション
2章 記憶と学習
3章 生物についての理解
4章 心の理解―心の理論とは
5章 物の世界をどう理解しているか
6章 自己の発達―自分自身をどう理解するか
●生理的早産―ヒトはなぜ未熟な状態で生まれるのか
●養育者を引きつける―「守ってあげたい」と思わせる
●乳幼児の学習を促す「社会的手がかり」とは
●「子どもは騙されやすく、信じやすい」は本当か
●幼児期健忘―人の最も古い思い出
●ソースモニタリング―子どもは情報源を間違えやすい
●幼児のアニミズム―無生物なのに「生きている」と考える
……など(目次より抜粋)
*プロフィール
外山紀子 とやま・のりこ
東京工業大学総合理工学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学教授。博士(学術)。主な研究分野は、認知発達。著書に『発達としての共食―社会的な食のはじまり』(新曜社)、『やさしい発達と学習』(共著、有斐閣)、『生命を理解する心の発達』(ちとせプレス)などがある。
中島伸子 なかしま・のぶこ
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在、新潟大学教授。博士(人文科学)。主な研究分野は、認知発達。著書、訳書に『知識獲得の過程:科学的概念の獲得と教育』(風間書房)、『子どもの認知発達』(共訳、新曜社)などがある。