- 地震・津波によるメタン湧出とジオハザード
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- 価格
- 5,500円(本体5,000円+税)
- 発行年月
- 2023年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784621308363
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[BOOKデータベースより]
「地震大国」日本の地下の堆積層や沿海のヘドロ層、そして深海の堆積盆地にはメタンが豊富に存在している一方、地震によって解放されるエネルギーは巨大であるため、もし強い地震動や大津波が発生すれば、閉じ込められていたメタンを解き放ち、地表・海面に湧出させる。賦活化されたメタンは地震発光などの物理化学的諸現象を引き起こす実体を担うことが、歴史地震史料を辿って明らかとなり、さらに地震火災・津波火災といった甚大なジオハザードに連鎖する実像も解明されつつある。本書では、地震・津波によって湧出したメタンとそれがきっかけで引き起こされるジオハザードのメカニズムを考究することで、このようなリスクに備える防災・減災への対応の重要性を指摘し、社会に警鐘を鳴らす。
第1章 歴史地震史料からたどる地震・津波の“諸現象”
[日販商品データベースより]第2章 地震“諸現象”の世界を見る
第3章 地震・津波に伴った諸現象
第4章 地下から火炎噴出と火災―歴史地震史料からたどる
第5章 津波による火災
第6章 どうするメタン・ジオハザードの防災・減災
第7章 ラボ実験―仮説の検証
地震や津波による諸現象の一つとして、メタンガスに注目して考察する。
地震によって解放されるエネルギーは強大で、社会やインフラを一瞬にして破壊し甚大な被害をもたらす。エネルギーの形態には力学エネルギーの他に、熱・化学・核・電磁気・光エネルギーがあり、相互に変換し得る。その結果、地震による発光や電磁気異常などの物理化学現象が生じたり、火災害を引き起こすことも近年わかってきている。歴史的な地震に関しても、地中からの火焔、海中からの火柱、地震発光・津波発光などの諸現象やガス田火災、津波火災現象にメタンが関与している実体が見えてきた。しかしながら、この実体を防災・減災の視野に入れていないのが現状である。
本書では、江戸時代から現在までに起きた大地震や津波を上記の視点から見直し、メタン湧出によるハザードリスクを社会にアウトリーチして、防災・減災の幅と奥行きを拡げるべく注意喚起する。