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[日販商品データベースより]
故平井篤造博士が名著「植物病理学総論」を世に出されたのは1961年であった。1977年には、故西村正暘博士、浅田泰次博士により「植物病理学概論」として出版され1991年の改訂版を経て、1998年には久能 均博士により「新編植物病理学概論」として引き継がれた。初版以来既に10冊が世に出ており、これらは平易な文章と図表や写真により、わかりやすい入門書として多くの学生に親しまれてきた。しかし、新編植物病理学第1版が出版されてから、すでに13年の歳月が経過し、時代の流れに合うように、改訂が必要になった。「新編植物病理学概論」を執筆された久能 均博士、露無慎二博士は大学を退官されたので、新たな執筆者の陣容で大幅な改定を行い、「新植物病理学概論」として出版することとなった。本書では5名の著者がそれぞれの専門に応じて各章を分担執筆し、相互に各章について議論するとともに、草稿を別の専門家に査読して頂き、全体の統一性や正確性を期したが、なお不備な部分や誤りなどがあるかもしれない。読者の皆様の御指摘をお願いしたい。
本書が、新編植物病理学概論と大きく異なる点は、この間長足の発展を遂げた分子生物学の成果をできるだけ取り入れたところにある。同時に、これまでに積み重ねられてきた貴重な研究成果を、次世代に伝えて行く必要性や重要性については、言うまでもない。本書が、この意図に叶っていれば本望である。
植物病理学の次世代を担う方々にとってもっとも大切なことは、植物と病原体にひそむ生命の不思議さ、面白さを体験することである。本書で学んだことを座学に終わらせることなく、一歩実際の現場に踏み出て、ここで繰り広げられる生命のダイナミックさを是非観察して頂きたい。そこには必ず新しい発見があるはずである。