スペイン 危機の二〇世紀

内戦・独裁・民主化の時代を生きる

慶應義塾大学出版会
八嶋由香利　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2023年09月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784766429145

内容情報

[BOOKデータベースより]

戦争と暴力、政治社会とジェンダー、問われる民主主義、グローバル化による急速な社会変化…。二一世紀に入ってスペインが直面する危機を理解するために、人の移動とネットワーク、アイデンティティの揺れや変化といった視点をてがかりに、新しい二〇世紀像を提示する。

第１章　自治と独立―カタルーニャ独立主義の源流（八嶋由香利）
第２章　共和政・内戦からフランコ独裁へ―政治的暴力の歴史とどう向き合うか（加藤伸吾）
第３章　「二七年世代」の女性作家たち―コンチャ・メンデスとマリア・テレサ・レオン（坂田幸子）
第４章　スペインの前衛芸術と内戦（松田健児）
第５章　フランコ独裁政権下の小説―社会危機の表象（丸田千花子）
第６章　スペイン民主化とは何だったのか―価値観・社会運動・政治制度（加藤伸吾）
第７章　移民をめぐる「危機」とスペイン社会（深澤晴奈）

[日販商品データベースより]

内戦で亡命を余儀なくされた文学者や芸術家たち。
独裁政権下での検閲、民主化による「和解」のもとで沈黙を強いられた人々……。
さらに今世紀に入って隆盛するカタルーニャ独立運動など、
現在につながる危機の原点をたどり、新しい二〇世紀像を提示する注目作。