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[BOOKデータベースより]
風花たち家族とはなれ、山のふもとで暮らすおじいちゃんの家のとなりには、“けものみち”と呼ばれる不思議な道がある。「わたし、前にここに来たことがある気がする」ちょっとこわくて、でもおもしろい、けものみちのにわで風花が出会ったのは…。
[日販商品データベースより]小学5年生の風花(ふうか)は、小さいときから繰りかえし見る夢がある。知らない場所、知らない道に立つ風花の視界をうめつくすように、花びらが降りおちてくる夢だ。その話をしたおさない風花に、ほかの大人とは少しちがったことを話してくれた大好きなおじいちゃんは、いまはちがう家に、ひとりで住んでいる。
おじいちゃんの家のとなりにある“けものみち”は、不思議なものたちのとおりみち。おじいちゃんの家を中心にあらわれる、ときにおそろしく、ときにあたたかい、不思議なものたちとの交流を深めていく風花。そのなかで、普段はひょうひょうとして明るいおじいちゃん自身の、“不思議”の秘密が明らかになっていく。おじいちゃんも、子どものころに“けものみち”で行方不明になったことがあったのだ。
「いなくなった子どもと、ここにいる自分、それは本当に同じ子か?」
そう話すおじいちゃんに、風花は……。
「人はだれでも、知らない場所から来て、知らない場所へ行く」ということをテーマに、優しくあたたかな不思議を描いた物語です。小学校中学年から。