- 武田一族の中世
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- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2023年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784642059749
[BOOKデータベースより]
甲斐を拠点に全国へ展開し、信義や信玄を生んだ武田氏は、中世を通じていかに家督を継承し、清和源氏一門としての地位を確立したのか。系譜資料や楯無鎧の伝承から家系への意識を解き明かし、五百年の軌跡をたどる。
『甲陽軍鑑』が語る武田氏像―プロローグ
武田氏の成立と鎌倉幕府(義光流源氏と東国;治承・寿永の内乱と武田信義;鎌倉御家人における武田氏の地位)
室町幕府と武田氏(武田信武と安芸・甲斐武田家の成立;室町幕府・鎌倉府の抗争と危機の時代)
戦国大名甲斐武田家の興亡(戦国甲斐国の幕開け;武田信虎と甲斐国の統一;武田信玄・勝頼による武田氏の再編と滅亡)
由緒の成立と継承(武田氏系図の成立;楯無鎧の伝承をめぐって)
武田氏像の創出―エピローグ
東西交通の要衝甲斐を拠点に、安芸や若狭をはじめ全国へ展開した武田氏。源頼朝に対抗した信義や戦国随一の名将信玄で有名な一族は、いかに家系断絶の危機を乗り越え、清和源氏一門としての地位を確立したのか。鎌倉・室町期の動向や系譜資料、楯無鎧の伝承から『甲陽軍鑑』にみえる家格と由緒への意識を解き明かし、五百年の軌跡をたどる。