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[BOOKデータベースより]
ウクライナでの戦争が泥沼化し、北朝鮮からは頻繁にミサイルが発射され、日本では「新しい戦前」という言葉が話題になる今、我々が耳を傾けるべきは、日本を亡国の危機に陥らせたあの戦争の体験者たちの真摯な言葉ではないだろうか。
戦争に熱狂する国民・メディアに対する一兵学校生徒の冷静な目
[日販商品データベースより]霞ケ浦海軍航空隊の教官が練習生たちに示した戦闘機乗りの心意気
空戦の指揮官たる若き海軍航空士官たちの反骨心
戦勝に沸く中国戦線で戦争の行く末を案じた戦闘機隊隊長の懸念
真珠湾攻撃に参加した爆撃機搭載員が明かした、攻撃前夜の意外な胸の内
日米開戦の日の朝、連合艦隊に所属する艦長が怒り心頭に発して叫んだひと言
日々命がけで戦う凄腕下士官搭乗員が激戦の最中に実践していたこと
日本海軍のサラブレッドが惨敗の海戦で知った日本海軍の驕り体質
剛毅で知られた戦闘機乗りが劣勢の空戦の最中に感じた心境の変化
政治と軍事を独裁する東条英機首相に正面から楯突いた新聞記者の気骨
大惨事となったカウラ捕虜収容所暴動に参加した元海軍下士官の悔恨
乗艦が撃沈され漂流する乗組員百九十三名の命を救ったリーダーの決断
「海軍の墜落王」が、ある参謀の暴言に激高して発した言葉
撃沈された戦艦「大和」の生存士官が公式記録に残した、戦友たちへの思い
特攻隊員たちの出撃後、兵舎だった小学校の黒板に残されていた辞世
終戦直後、上官からのある「指令」に昂然と反発した、歴戦の戦闘機乗りの矜持
捕虜となった凄腕パイロットが米本土の収容所で知った衝撃の事実
終戦後、開拓農民となった名パイロットが抱いた戦争指導者たちへの怒り
海軍兵学校と東京大学。凄惨な戦場から生還した海軍士官が学んだこと
銃後を守り続けた戦闘機乗りの妻が、戦後、涙ながらに訴えたこと
戦後、撃墜した敵パイロットと奇跡の再会を果たした零戦搭乗員の感慨
徳川幕府直参の跡取りである学徒搭乗員が晩年に残した達観の言葉
日本海軍きっての名戦闘機隊長が晩年に語った戦争への苦い思い
特攻の一部始終を見届けた主計科士官が語ったあの戦争の真実
夫が戦死、戦後再婚した妻たちは、六十年の時を経たとき、何を語ったか?
「戦争は壮大なゲームだと思わないかね」――終戦の直前、そううそぶいた高級参謀の言葉に、歴戦の飛行隊長は思わず拳銃を握りしめて激怒した。
「私はね、前の晩寝るまで『引き返せ』の命令があると思っていました」ーー艦上攻撃機搭乗員だった大淵大尉が真珠湾攻撃を振り返って。
「『思ヒ付キ』作戦ハ精鋭部隊ヲモミスミス徒死セシメルニ過ギズ」ーー戦艦大和水上特攻の数少ない生存者・清水芳人少佐が、戦艦大和戦闘詳報に記した言葉。
「安全地帯にいる人の言うことは聞くな、が大東亜戦争の大教訓」――大西中将の副官だった門司親徳主計少佐の言葉。
「私は『決戦』と『手柄を立てる』という言葉が大嫌いでした。決戦というのはこの一戦で雌雄を決するということなのに、決戦だ、決戦だとなんべんも。そんな掛け声で部下をどれほど失ったかわかりません」ーー零戦初空戦を飛行隊長として率い、終戦まで前線で戦い続けた進藤三郎少佐。
「戦後、GHQの占領政策を聞いたときにガッカリしました。なんだ、二・二六の青年将校がやろうとしていたことと同じじゃないかと」ーー日米開戦前に中国戦線からのベテラン搭乗員。二・二六事件の折は、予科練の生徒で鎮圧軍として出動した。角田和男中尉。
「日露戦争でロシア軍の捕虜になった人が、日本に帰れずにアメリカに渡って浄土真宗の僧侶になっていて、マッコイに会いに来たことがありました。立派な人でしたが、我々も日本がもし勝っていたら帰れなかったでしょうな。負けて、日本に軍隊がなくなったから帰ってこれたようなもんですよ」――戦中、捕虜となって米本土の収容所にいた中島三教飛曹長。