[BOOKデータベースより]
従来のコンピュータシステムの視点から量子コンピュータシステムをとらえた他に例をみない解説書。コンピュータアーキテクチャの世界的な研究者でありながら、いち早く量子コンピュータシステムの研究に取り組み、多くの先駆的な成果を上げている著者により、現在のノイズのある量子コンピュータシステムの全容と課題をコンパクトに整理。
第1部 量子コンピュータの基礎(量子計算の起源と現在;量子計算と古典計算;量子アルゴリズムとアプリケーション)
第2部 量子コンピュータシステム(量子コンピュータシステムの最適化;量子プログラミング言語;量子回路の合成とコンパイル;マイクロアーキテクチャとパルスコンパイル;ノイズ緩和と誤り訂正;量子計算の古典シミュレーション;量子コンピュータシステムのこれから)
従来のコンピュータシステムの視点から量子コンピュータシステムをとらえた他に例をみない解説書。実用化に向けて急速に進化する量子コンピュータシステムの全容と課題がわかる。
本書は、従来のコンピュータシステムの視点から量子コンピュータシステムをとらえた、他に例をみない解説書です。本書の著者の1人のFrederic T. Chong氏は、コンピュータアーキテクチャの世界的な研究者でありながら、いち早く量子コンピュータシステムの研究に取り組み、多くの先駆的な成果を上げており、その知見を活かして、現在のノイズのある量子コンピュータシステムの全容と課題を本書にコンパクトにまとめています。
また、多種多様な観点より参考文献が豊富にあげられており、本書で量子コンピュータの現在の全体像を押さえ、必要に応じて参考文献を頼りに深掘りしていくことで、これからの量子コンピュータの研究開発者に求められる素養が身につけることができます。
黎明期とはいえ、量子コンピュータは実用化に向けて急速に進化しており、これから量子コンピュータにかかわる研究者、技術者、学生にとってエキサイティングな時代が到来することは間違いありません。従来のコンピュータがたどった経緯を振り返れば、量子コンピュータの黎明期にあたるいまこそ、その基礎固めに最適な時期といえます。ぜひ本書を一読してみてください。