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維新の激浪を生き抜き、憲法を創り、国家を立ち上げた人々は、何を壊し、どんな社会を創ろうとしたのか?自由民権運動から150年、立憲国家の土台が音立てて崩れていこうとする今、庶民の辿った近代を原点から見直す。
1 板垣死すとも自由は死せず・余聞―暴発前夜の自由民権運動
2 自由言論のビッグバン―演説と新聞が拓いた文明開化
3 王政復古という蜃気楼を追って―旗本・坪内高国の生涯
4 百姓たちの民権一揆―素顔の美濃加茂事件
5 権利幸福きらひな人に自由湯をば飲ましたい―オッペケペーと近代演劇の成立
6 とかく世界のさげすみを受けて口惜しき身なりしを―女優・川上貞奴のたたかい
7 わが村を滅ぼした足尾鉱毒事件―殖産興業・富国強兵への道
8 専制国家と天皇を受け容れた日本人―文明開化・近代国家の代償
明治維新により発足した新政府が薩長や一部公卿による独裁政治に陥っているとして、板垣退助・後藤象二郎・江藤新平・副島種臣らは立憲国家を目指し、初の政治結社「愛国公党(後の自由党)」を作り、国民の公論と政治参加による憲法と国会を設けるよう、1874年に「民撰議院設立建白書」を提出し、全国に広がる自由民権運動がスタート。板垣が襲撃された美濃・尾張の自由民権運動の実情、富国強兵・足尾鉱毒事件に翻弄された著者(曽祖父が谷中村の村長)の家族史、女優・川上貞奴の眼差しから探る女性たちの生きた水脈に焦点を当て、明治の庶民にとっての自由民権像を深掘り。
近代社会の基礎「公議・公論による民主主義」が揺らぐ今、明治の庶民にとっての「自由民権運動」を追体験する!
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