[BOOKデータベースより]
本書は小説という形をとっていますが、がんになったことで精神的な苦悩を抱えて深く悩む人々との対話の様子を、実際のがん哲学外来で見ているかのような物語が展開されています。あなたが人生の困難に直面したとしても、対話を終えた患者さんと同じように、少し明るくなったり、人生を少しだけ別の角度から見るようになったりと、自分らしく日々を生きるきっかけをつかんでいただけると思います。5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた医師が贈る、救済の書!
ただ、横にいるだけでいい
生きているだけで、必ず誰かの役に立っている
なぜ、私ががんになった?
好きで不良息子になったわけじゃない
病気になっても、病人になってはいけない
今は嵐の毎日でも、いつか必ず凪の日が来る
「寂しい」という言葉が孤独を癒やす
医者が、がんになって気づいたこと
正論よりも配慮のほうが大切
人と人が出会えば対立することもある
がんになったことを妻に言わない理由
人には「死ぬ」という最後の仕事が残っている
今の君はもう大丈夫
不安や悩みは解決しないけれど、解消できる―。
この本は、5000人以上のがんを告知されて不安や悩みを抱えた患者と家族に対話を通じて寄り添う活動を続けている医師が、人生の困難に直面したときに、自分の生き方を見つめ直すきっかけをつかんでもらうことを願って書いた本です。読みやすい小説仕立てになっていますので、自分が、家族が、大切な人が、がんになって不安でたまらない気持ちになったとき、読んでもらいたい1冊です。