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[BOOKデータベースより]
これまで江戸思想史の研究者たちは、「パックス・トクガワーナ(徳川の平和)」と称される二百六十年余の間に営まれた、豊饒な江戸思想史の世界を掘り起こしてきた。ただ一方で、個々の面白い事実は相当数、積み上がってきたのだが、それらの事実を組み込んで、新たな江戸思想史として構成するチャレンジは行われていない。(中略)しかし、現代に生きる一人の思想史研究者として、個性豊かな思想家の思想や広く流通している観念を自らの構想力によって構成して、新たな江戸思想史の全体像を提示することが必要であると考えている。この「江戸思想史の再構築」という、少し大仰な書名には、こうした野心が込められている。
第1編 諸学問・宗教の交錯(儒学・国学・洋学;近世儒学論;仏教と江戸の諸思想;林羅山の仏教批判―『儒仏問答』を中心に;近世神道から国学へ;近世日本における「天壌無窮の神勅」観)
[日販商品データベースより]第2編 兵学・武士道と武国(兵学と武士道;近世国家の「仕置」政治論―山鹿素行を起点にして;五人組帳の思想史的考察;山鹿素行『中朝事実』における華夷観念;近世日本の「武国」観念;幕末海防論における華夷観念)
第3編 公論と訓読体(政治概念「公論」;諌言の近世日本思想史;漢文訓読体と敬語;明治前期の訓読体―言路洞開から公議輿論へ)
第4編 日本思想史学の方法(学問としての日本思想史;村岡典嗣を読む視点;石田一良『文化史学 理論と方法』から何を学ぶか;丸山眞男の江戸思想史像;安丸良夫の通俗道徳論と天皇制論;日本近世儒学研究史)
終章
これまで江戸思想史の研究者たちは、「パックス・トクガワーナ(徳川の平和)」と称される二百六十年余の間に営まれた、豊饒な江戸思想史の世界を掘り起こしてきた。ただ一方で、個々の面白い事実は相当数、積み上がってきたのだが、それらの事実を組み込んで、新たな江戸思想史として構成するチャレンジは行われていない。(中略)しかし、現代に生きる一人の思想史研究者として、個性豊かな思想家の思想や広く流通している観念を自らの構想力によって構成して、新たな江戸思想史の全体像を提示することが必要であると考えている。この「江戸思想史の再構築」という、少し大仰な書名には、こうした野心が込められている。(本書「あとがき」より)