- チック・トゥレット症の子どもたち
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内的感覚の理解と治療意欲を支える
子どものこころの発達を知るシリーズ 11
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2023年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784772615129
[BOOKデータベースより]
チック・トゥレット症は、内的感覚を強く伴う疾患で、現在でも研究者が解明しきれていない領域があります。「チックが出る子は、育て方が悪かったからだ」という俗説がありますが、これはまったくの誤解です。この本は、当事者や家族、支援者が、「このような理解の仕方もあるのだな」と、少しでもほっとするような気持ちになっていただくことを目的に書きました。読者のみなさんには当事者の日々の大変さや、治したいと思う気持ちに寄り添っていただけたらと思っています。
第1章 チックとはどのような病気か
第2章 チック・トゥレット症の合併症
第3章 チック症やトゥレット症にかかわる検査
第4章 チックの薬物療法
第5章 薬物療法以外の治療法
第6章 家庭、学校でしてほしい対応
第7章 脳神経の発達からチック・トゥレット症を考える
第8章 チック・トゥレット症を抱える人の青年期の支援
チック・トゥレット症は、発症のメカニズムの解明も対処法も非常にむずかしい疾患です。
この本では20年の臨床をもつ著者が、チック・トゥレット症の本人やご家族、支援者に、ぜひ知っておいてほしい対応、実際に行っている治療方法、国内外の最新の研究を盛り込みました。
★チック・トゥレット症とは?
本人の中にあるムズムズした感覚を解消するために、急にまばたきが増えたり、目がぐるぐる回ったり、鼻をムズムズと動かしたりするような動きや、小さな声でふんふんと声を出したり、鼻を鳴らしたり、風邪をひいていないのに咳払いをする、などの行動が続く状態を指します。