- 海を渡った日本文学
-
『蟹工船』から『雪国』まで
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2023年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863855632
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 日本近代文学入門
-
価格:990円(本体900円+税)
【2019年08月発売】
- 日本王朝物語に見られる異界譚
-
価格:5,280円(本体4,800円+税)
【2024年02月発売】
- 昭和文学史試論
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2013年01月発売】
[BOOKデータベースより]
日本の現代文学が海外の読者の目に触れるようになったのは、いつ、いったいどのようにして?次々に明らかになっていく戦前戦後の日本文学への知られざるまなざし。推理ドラマをひもとくようなスリリングな展開に思わず読み進まずにいられない。
1 大戦前 戦略としての文学(国際文化振興会と角田柳作;国際共産主義と『蟹工船』;宣伝としての『麦と兵隊』)
[日販商品データベースより]2 大戦後 キーンとサイデンステッカー再上陸(日本文学者ドナルド・キーンの誕生;文化自由会議とサイデンステッカー;「エンカウンター」誌が伝えた戦後日本文化)
3 新たな日本文学ブーム(クノップフ社の「日本文学英訳プログラム」;高まりゆく日本文学への関心;一九五五年、英訳プログラム始動;川端康成『雪国』)
日本の現代文学が海外の読者の目に触れるようになったのは、
いつ、いったいどのようにして?
次々に明らかになっていく戦前戦後の日本文学への知られざるまなざし。推理ドラマをひもとくようなスリリングな展開に思わず読み進まずにいられない。
村上春樹、多和田葉子、小川洋子、川上未映子へと続く、海外における日本文学人気の源泉はどこにあるのか。
著者はイギリスの「エンカウンター」誌に掲載された吉田健一による英文書評記事を目にしたことをきっかけに、海外において日本文学が受容され人気を得た過程に強い関心を抱く。1950年代の新聞・雑誌を読み継ぎ、太宰治の英訳作品、小林多喜二の『蟹工船』と辿るうちに、著者は日本文学を照らし出す海外からの光を見い出す。
小林多喜二の『蟹工船』が日本の現代作品で初めて英訳出版されたのはなぜか、そしてドナルド・キーンに並ぶ戦後の日本文学人気の立役者、エドワード・サイデンステッカーと川端康成『雪国』の関係とは。
海外の日本文学発掘の経緯をひもとき、日本現代文学史に新たな視野をもたらす一冊。