黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。 【原著】Miranda Fricker, Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing (Oxford University Press, 2007)"
[BOOKデータベースより]
知識を伝達し経験を意味づける認識実践が、偏見によって歪められる不正義を理論的に析出。認識論、倫理学、フェミニスト哲学を横断する思索によって哲学に新たな局面を開いた画期的名著、待望の邦訳!
序章
[日販商品データベースより]第1章 証言的不正義
第2章 信用性の調整における偏見
第3章 証言の徳認識論的説明に向けて
第4章 証言的正義の徳
第5章 証言的正義の系譜学
第6章 原初的な意義―不正についての再検討
第7章 解釈的不正義
結論
"知識を伝達し経験を意味づける認識実践が、偏見によって歪められる不正義を理論的に析出。哲学に新たな局面を開いた名著、遂に刊行!
黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。
【原著】Miranda Fricker, Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing (Oxford University Press, 2007)"