[BOOKデータベースより]
堀口大學が日本文壇で異国情緒というイメージをまとい、それが解体・展開していくプロセスを比較文学的な視点から追う。堀口の詩歌や随筆が日本の翻訳―文体・語句・テーマ性―に与えた影響を浮き彫りにし、翻訳にとどまらない堀口の文学実践に新たな光を当てる。
第1部 翻訳家・堀口大學の誕生(日本での西洋文学の翻訳;文学青年・堀口大學;日本に帰国後の活動)
第2部 Modernismとモダニズム―堀口大學の翻訳をめぐる新しさ(Modernism作家Paul Morandとモダニズム作家ポオル・モオラン;「文芸時代」とポール・モラン;ポール・モラン作品の堀口大學訳)
第3部 異国情緒としての堀口大學(堀口大學の文学活動を支えた文芸雑誌―異国性の醸成;堀口大學の新たな役割―異国性の解体/転換)
堀口大學が日本文壇で異国情緒というイメージをまとい、それが解体・展開していくプロセスを追い、堀口の詩歌や随筆が日本の翻訳――文体・語句・テーマ性――に与えた影響を浮き彫りにする。翻訳にとどまらない堀口の文学実践に新たな光を当てる労作。