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オリエントから、そしてすべては、イタリアへ イタリア美術叢書 〈知〉の還流 6
ありな書房 伊藤博明 金山弘昌 新保淳乃
点
ベルニーニの“象のオベリスク”とエジプトマニアに、ベルニーニの“アポロンとダフネ”と科学革命の旗手に、オリエント由来の薬草術を操った修道女たちに、一世を風靡したビビエーナ一族の舞台美術に、グランド・ツアーの珍品蒐集と絵画コレクションに、イタリア美術の起源と発展と伝播を、これらの芸術的霊感/叡智に見る!
プロローグ マンテーニャのタロット―文化の伝承(translatio)と混淆(contaminatio)をめぐって第1章 一七世紀ローマのエジプトマニア―サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ広場のオベリクスをめぐって第2章 ベルニーニとガリレオ―盛期バロック美術と科学革命の関係第3章 薬剤師は修道女―近世イタリアの医薬と処方箋第4章 一八世紀ヴェネツィアの舞台美術―ビビエーナ一族の革新とその影響第5章 珍品蒐集から絵画コレクションへ―一七世紀イングランドのイタリア旅行案内エピローグ アルストピアの圏域―歴史・社会・文化
"本書『叡智のアルストピア』であつかわれるテーマは、エジプトから叡智とともに伝わったベルニーニによる《象のオベリスク》とイタリアにおけるエジプト熱、そして新しい科学の発見にともなう知見を映すベルニーニの《アポロンとダフネ》とガリレオの宇宙論、オリエントに由来する膨大な薬草術で病と人びとを治癒する修道女たち、ルネサンス後期にはじめて演じられたオペラの舞台美術で一世を風靡したビビエーナ一族と美術との関係、イギリスの貴族たちのグランド・ツアーの珍品蒐集と絵画コレクションをアレンジした当時の旅行案内書を通してイタリアの芸術と叡智の伝播と広がり、などである。そしてそれらの創造的営為と、それらの起源と展開と伝播(外延)を通して、アルス(芸術)が本来有しているべき叡智(内包)を明らかにすることを目指している。 シリーズ「イタリア美術叢書」は、初期ルネサンス、盛期ルネサンス、マニエリスム、バロック、新古典主義と、いわゆる「美しいアルス」(fine arts, beaux-arts, sch?nen K?nste)、すなわち美術を主たる対象として読み解いてきた。それに加え、本書『叡智のアルストピア』においては、これまでの「アルストピア」に、さらなる内容的拡張が二つの観点から企てられている。そのひとつは、アルストピアという言葉が意味する内的な観点からであり、アルスの原義がもっているより広い意味を生かそうとするものである。もうひとつは、アルトピアという概念が帯びる外的な観点からであり、歴史的・社会的なコンテクストを十分に踏まえようとするものである。 シリーズ「イタリア美術叢書」の各タイトルに付された「アルストピア」(Arstopia)とは、ラテン語の「アルス」と「トピア」からなる造語である。アルスは、英語の「アート」すなわち「芸術」を、「トピア」は、ギリシア語の「トポス」がもつ含意を生かし、「アルスの(ある)場所(トピア)」という意味をもたせている。"
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1位
又吉直樹
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[BOOKデータベースより]
ベルニーニの“象のオベリスク”とエジプトマニアに、ベルニーニの“アポロンとダフネ”と科学革命の旗手に、オリエント由来の薬草術を操った修道女たちに、一世を風靡したビビエーナ一族の舞台美術に、グランド・ツアーの珍品蒐集と絵画コレクションに、イタリア美術の起源と発展と伝播を、これらの芸術的霊感/叡智に見る!
プロローグ マンテーニャのタロット―文化の伝承(translatio)と混淆(contaminatio)をめぐって
[日販商品データベースより]第1章 一七世紀ローマのエジプトマニア―サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ広場のオベリクスをめぐって
第2章 ベルニーニとガリレオ―盛期バロック美術と科学革命の関係
第3章 薬剤師は修道女―近世イタリアの医薬と処方箋
第4章 一八世紀ヴェネツィアの舞台美術―ビビエーナ一族の革新とその影響
第5章 珍品蒐集から絵画コレクションへ―一七世紀イングランドのイタリア旅行案内
エピローグ アルストピアの圏域―歴史・社会・文化
"本書『叡智のアルストピア』であつかわれるテーマは、エジプトから叡智とともに伝わったベルニーニによる《象のオベリスク》とイタリアにおけるエジプト熱、そして新しい科学の発見にともなう知見を映すベルニーニの《アポロンとダフネ》とガリレオの宇宙論、オリエントに由来する膨大な薬草術で病と人びとを治癒する修道女たち、ルネサンス後期にはじめて演じられたオペラの舞台美術で一世を風靡したビビエーナ一族と美術との関係、イギリスの貴族たちのグランド・ツアーの珍品蒐集と絵画コレクションをアレンジした当時の旅行案内書を通してイタリアの芸術と叡智の伝播と広がり、などである。そしてそれらの創造的営為と、それらの起源と展開と伝播(外延)を通して、アルス(芸術)が本来有しているべき叡智(内包)を明らかにすることを目指している。
シリーズ「イタリア美術叢書」は、初期ルネサンス、盛期ルネサンス、マニエリスム、バロック、新古典主義と、いわゆる「美しいアルス」(fine arts, beaux-arts, sch?nen K?nste)、すなわち美術を主たる対象として読み解いてきた。それに加え、本書『叡智のアルストピア』においては、これまでの「アルストピア」に、さらなる内容的拡張が二つの観点から企てられている。そのひとつは、アルストピアという言葉が意味する内的な観点からであり、アルスの原義がもっているより広い意味を生かそうとするものである。もうひとつは、アルトピアという概念が帯びる外的な観点からであり、歴史的・社会的なコンテクストを十分に踏まえようとするものである。
シリーズ「イタリア美術叢書」の各タイトルに付された「アルストピア」(Arstopia)とは、ラテン語の「アルス」と「トピア」からなる造語である。アルスは、英語の「アート」すなわち「芸術」を、「トピア」は、ギリシア語の「トポス」がもつ含意を生かし、「アルスの(ある)場所(トピア)」という意味をもたせている。"