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[日販商品データベースより]
本書は,芸術教育学,とりわけ工芸教育分野において,研究と教育に専心され,国内外の教育に多大な影響を与えられている宮脇 理先生(博士:芸術学,Independent Scholar,元・筑波大学大学院教授,1929-)の工作・工芸教育の歴史と今後へ向けての提言に関する著作集です。
宮脇先生は,博士論文を著書としてまとめた『工藝による教育の研究』(建帛社,1993)をはじめとして,『感性による教育』(国土社,1988),〈訳書〉ハーバート・リード著『芸術による教育』(フィルムアート社,2001)など,数多くの専門書や大学のテキストを出版されています。それらの内容の特徴は,過去・現在・未来を俯瞰し,科学・技術・芸術を連動させた提言を含むところにあります。本書においては,そうした宮脇先生の多数の著書の中から,工作・工芸教育の歴史と提言に関する論考を復刻して一冊にまとめました。
では,なぜ本書を上梓するのでしょうか。それはものをつくるという行為にかかわる教育の未来像を描くために,宮脇先生の工作・工芸教育の歴史と提言に関する資料集をつくりたいと考えたからです。ものにかかわる教育の未来像に着目した最も大きな理由は,2011(平成23)年3月の東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故にあります。本書の初版発行年である2022(令和4)年は,原発事故から11年目にあたりますが,長期避難生活,風評被害,帰還困難区域,原発処理水,放射性廃棄物の最終処分場など,多くの問題が未解決のままです。廃炉作業も続いています。
原発は人間がつくったものです。ものをつくることにかかわってこれから何を大切に考えて子どもの前に立てばいいのでしょうか。その問いに答えるための著作集として本書を上梓しました。