[日販商品データベースより]
ねずみのアナトールは、人間の残りものを集めてコソコソ生きるのではなく、チーズ工場の味見係として働いていることに誇りを持っていました。でもある日、社長の飼っている猫が工場に現れ、恐ろしさできちんと仕事ができなくなってしまいます。アナトールは悩みますが、素晴らしい知恵と勇気でピンチを乗り越えます。『ねずみのとうさん アナトール』(童話館出版)のつづきの話。小学校の国語の教科書にも載ったことがあるねずみのアナトールのお話。2作目となる本作は初邦訳。コールデコット賞・オナー受賞作品。
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フランスで、もっとも尊敬されているねずみを、知っていますか?名前を聞いただけで、ピンとくる人もいるでしょう。彼の仕事を知れば、そういえば、と思い当たるかもしれません。彼の名前はアナトール! おしゃれで、誇り高い彼は、ねずみであることを隠しながら、チーズ工場で味見係として働いています。その日も、アナトールは誇りを持って仕事に出かけました。夜にねずみ村を出て、パリの街を横切り、デュバルさんのチーズ工場へ。ところが、いつものようにチーズの味見をしていると、工場に猫の気配があることに気づきます。おびえながら仕事をやり遂げ、逃げるように家へと帰るアナトール。「ああ、重大なミスを 犯していなければ いいけれど……」ところが心配は現実のものに……。アナトールがその夜、工場に残してきたチーズのレシピに関するアドバイスは、どれもこれもムチャクチャ!「さいこうにおいしい ゴミばこに なげこみなさい」「まずい ここにかびのはえた マシュマロを6つ くわえるべし」「あまりおいしくない カエルの足を つかうこと」アナトールのおかげで、工場はフランスでいちばんのチーズを作れるようになった。だけど、こんどのアドバイスは、いくらなんでもおかしい……。アナトールのアドバイスをめぐって、工場は大騒ぎ! そのうえなんと、例の猫は社長のデュバルさんの飼い猫だったとわかり──お父さんお母さん方の中には、『アナトール、工場へ行く』というお話が教科書に載っていたのを、覚えている方もいるのではないでしょうか?正体を隠しながらチーズ工場で味見係として働き、副社長にまでのぼりつめた偉大なねずみ、アナトールの活躍を描いた物語です。自分の誇りを守るために、誰も挑んだことのないチャレンジにのぞむアナトールの勇気に心打たれると同時に、彼が味見をするいろいろなチーズがおいしそうで、いまでも強烈に心に残っている一編です。1992年ー1999年の間、小学4年生の国語の教科書に掲載されていたお話で、絵本でも『ねずみのとうさん アナトール』というタイトルで発売されています。本作は、そんなアナトールの活躍を描いた、その後の物語です。フランス国旗と同じカラーでのみ色付けされた、パリの街並みやアナトールたちねずみのファッションが、おしゃれなみどころ! だけど、誇り高きアナトールは、おしゃれなだけじゃ終わりません。どうにかして、猫にじゃまをされず仕事ができないかと頭をひねるアナトール。そうして彼が思いついたのは、かの有名な童話にも伝わる、歴史的な猫よけの秘策! しかしそれを実現するには、いまだかつてどんなねずみも成し遂げたことのない危険に、挑む必要がありました。知る人ぞ知る、フランスでいちばん偉大なねずみの、あたらしい冒険の物語!
(小説家 堀井拓馬)
人に知られずチーズ鑑定をして、チーズ工場に貢献しているという、ねずみのアナトールと人間の関係を面白く感じました。
猫の登場でパニックになったアナトールですが、危険をおかしてねこに鈴をつけるところには感動しました。
アナトールは、自分の仕事に誇りを持っていたのですね。
アナトールとチーズ工場の社長デュバルさんの手紙のやり取りが、今風のメール体になっているところに、新鮮さを感じました。
タイプライターなんて、今の子どもは知らないですもんね。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】