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[BOOKデータベースより]
戦前以来の日本における大衆・世論の強い圧力=「同調圧力」こそ、コロナ禍によって現代にも顕著に現れたこの国の政治・社会の特質である。「同調圧力」というのは大衆社会によって現れる。戦前日本の政治・社会の基底には極めて強い大衆社会化の圧力があり、多くの事件を引き起こしたが、これまで十分に検討されてきたとは言いがたい。本書ではこの点を重要な要素として取り込んで昭和史を検証している。
「軍縮期」の軍人と世論―軍国主義台頭の背景
[日販商品データベースより]普通選挙と政党政治―疑獄・乱闘・「党弊」
無産政党の台頭と挫折
ロンドン条約・統帥権干犯問題
満州事変
血盟団事件、五・一五事件―公判と世論
国際連盟脱退
帝人事件
二・二六事件
日中戦争―勃発と拡大
三国同盟・ヒトラーと日本世論
近衛新体制と大政翼賛会
日中戦争をめぐる反英米論の展開
五・一五事件の青年将校を「赤穂義士」になぞらえて世間は称賛した! 軍部とマスコミに先導された 大衆世論 の変遷から戦争への道筋を読み解く、最新研究に基づく刺激的な論考。ウクライナ戦争、米中対立など国際情勢が緊迫化する今こそ読まれるべき一冊!