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[BOOKデータベースより]
精神分析はどこに向かうのか?フロイトによる「素人分析」の問い、ルソーと倒錯論、精神病体験と欲動論の未来、イタリア現代思想、情動のデモクラシー、そして移行対象とポリリズムへ―人文学との討議より生まれ、ふたたび人文学へ帰還する、精神分析のダイナミズム。
1 素人分析の問題(素人が精神分析理論を論じることの問題―フロイト「素人分析の問題」から出発して;精神分析はどこにあるのか、精神分析家とは誰か―レイ・アナリシス論文を素材にフロイトと対話する;〈討議の後に〉精神分析の「幼年期の終わり」)
[日販商品データベースより]2 倒錯(倒錯と法―「症例」ルソーとその思想;倒錯の一般的な特徴;〈討議の後に〉他者性の否認、愛の砂漠)
3 精神病はいま(精神病体験の本態を探る;欲動論の未来―精神病と自閉症;〈討議の後に〉私たちは「精神病」について、まだ何も知らない)
4 現代思想(ジョルジョ・アガンベンと精神分析;共感の共同体論再考―来たるべきテレパシー民主主義のために;移行対象とポリリズム―精神科閉鎖病棟における「遊び」の試み)
精神分析はどこに向かうのか?
フロイトによる「素人分析」の問い、ルソーと倒錯論、精神病体験と欲動論の未来、イタリア現代思想、情動のデモクラシー、そして移行対象とポリリズムへ――人文学との討議より生まれ、ふたたび人文学へ帰還する、精神分析のダイナミズム。
「臨床なくして精神分析はない――これは揺らぎようのない大前提である。しかし、精神分析を臨床のみに純化させてしまうなら(治療行為としての精神分析)、その本質は歪められてしまうだろう。フロイトが明言するように、「精神分析を神経症者の治療に用いるのは、その応用例の一つに過ぎない」(「素人分析の問題」)のである。[…]精神分析と人文学との関係は、このようなパラドクサルな問いを私たちに強いてくるのである」(十川幸司「はじめに」より)