[BOOKデータベースより]
「憎まれ役」を引き受けた明治の元勲の苦悩。「韓国併合」に反対だった伊藤博文の「絶望」とは?
第1章 大日本帝国の確立1 韓国併合への道―日韓両国に不幸を招いた暗殺者の凶弾(わが国独自の「天皇」の存在を表現する苦肉の策だった「大日本帝国」という国号;じつは明治維新以来ずっと「綱渡り」を強いられた大日本帝国;国家の財政健全化を成し遂げた一方で多くの農民を犠牲にした「松方デフレ」 ほか)
第2章 大日本帝国の確立2 「好敵手」中華民国の誕生―“強運の男”孫文を支えた日本人たち(辛亥革命、中華民国成立を陰でサポートした知られざる日本人実業家とは?;生涯かけて守り通した「我は財を挙げて支援す」という男の約束;梅屋庄吉が革命支援に投じた資金は2兆円!? ほか)
第3章 大日本帝国の確立3 「明治」という時代の終焉―許されざる国家の暴虐「大逆事件」(「日本史の最大の特徴は天皇の存在である」という重要な事実;晩年は糖尿病と慢性腎臓炎に悩まされていた明治帝;軍服が破れても靴に穴があいても修理して使い続けた「倹約家」 ほか)
韓国併合に反対だった伊藤博文の苦悩とは?
“井沢史観”で歴史を斬る日本史ノンフィクション第27弾。「大日本帝国」が確立した明治後半期について考察する。
比較的成功を収めた台湾統治に対し、大きな失敗に終わった韓国併合はなぜ強行されたのか? そこには「韓国併合の元凶」とされ、今なお韓国民に憎まれる伊藤博文はじつは当初併合に反対していたこと。韓国側から併合を推進し、現在も「売国奴」と罵倒される李完用や李容九こそ真の愛国者であったこと。そして“義士”と讃えられる暗殺者・安重根は、皮肉にも自分ともっとも近い考え方を持っていた伊藤を殺してしまったこと、といった埋もれた歴史の「真相」が見えてくる。
一方、「中国革命の父」と呼ばれ、その後大日本帝国の「好敵手」となる中華民国を建国した孫文。彼は、どうして辛亥革命を成功に導くことができたのか? その裏に知られざる日本人たちの大きなサポートがあったことはあまり知られていない。
そして、「大日本帝国のターニングポイント」とも言うべき「大逆事件」の本質とは何か? 昭和20年の帝国滅亡は、この時からカウントダウンが始まっていたのである。
【編集担当からのおすすめ情報】
お待たせしました! シリーズ累計580万部突破の歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』シリーズ最新刊をお届けします。
日清・日露の両戦争に勝利した「大日本帝国」が、欧米列強の仲間入りを果たした明治後半。ほぼ同時期に起きた3つの大きな歴史的事件――「韓国併合」「辛亥革命」「大逆事件」についての考察を通し、「明治」という時代の終焉について解説しています。
また、名君と謳われ、さらにその清貧さでも知られた明治天皇の素顔や、乃木将軍が明治帝に殉死した際の世間の評判など、歴史好きには見逃せないエピソードも紹介しています。
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