[BOOKデータベースより]
オカルティズムからニューエイジ、現代のスピリチュアリティへと続く霊的な思想の要所にあり、アジアの宗教にも影響を与え、東西にまたがる活動をおこなった神智学運動。その越境性と分野横断的な営為、人的な交流を、近代の帝国主義やメディアの発達なども踏まえて多角的に検証する。
第1部 勃興(神智学略史―人と思想と組織;二つの神智学協会―寿命を延ばすこと、条件つきの不死、個体化された不死のモナド;弟子の肉体―十九世紀末アイルランドの神智学運動をめぐって)
第2部 接触(南アジアのスピリチュアルなナショナリズム;近代中国の神智学運動;ウィリアム・スタージス・ビゲロウと神智学―近代オカルティズムが生んだアメリカ人仏教徒;アメリカで秘教思想に出会った日本人たち)
第3部 波及(田岡嶺雲と神秘思想;九鬼周造と輪廻転生―両大戦間の知的環境における「時間論」の位置)
オカルティズムから現代のスピリチュアリティへと続く霊的な思想の要所にあり、アジアの宗教にも影響を与え、東西にまたがり活動した神智学運動の越境性と分野横断的な営為、人的な交流を、近代の帝国主義やメディアの発達なども踏まえて多角的に検証する。