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萩尾望都がいる

光文社新書 1212

光文社
長山靖生 

価格
1,078円(本体980円+税)
発行年月
2022年07月
判型
新書
ISBN
9784334046200

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内容情報
[BOOKデータベースより]

『ポーの一族』『トーマの心臓』『11人いる!』『イグアナの娘』…1949年生まれの萩尾望都。大島弓子、山岸凉子ら革新的な少女漫画家の中でも常に筆頭に挙げられ、50年以上にわたり時代の先端で新たな普遍的表現を切り拓いてきた。SF評論家である著者にとって萩尾望都は、まず美しく繊細な少女や少年の描き手であり、SF作家であり、自由と対等と共生の模索者である。戦後日本が唱えつつも未だ意識改革できていない課題―ジェンダー、多様性、親子関係等々について、その理想を失わず更新させ続けた表現者だ。本書では萩尾作品そのものの鑑賞と、その活躍の軌跡、また小松左京や橋本治をはじめ「誰がどう萩尾作品を論評してきたか」を通して魅力を存分に伝えるとともに、戦後社会がまだ達成できていない希望を見つめ直す。

第1章 双子と自由とユーモアと―踊るように軽やかな表現の奥に
第2章 美しい宇宙、孤独な世界―萩尾SFが求める多様性社会
第3章 少年と永遠―時よ止まれ、お前は美しい
第4章 大泉生活の顛末と心身の痛み―少女漫画史再考1
第5章 「花の二四年組」に仮託されたもの/隠されたもの―少女漫画史再考2
第6章 SF少女漫画の夜明け―先人たちの挑戦と萩尾望都の躍進
第7章 次元と異界の詩学―漫画で拓いたSFの最先端
第8章 親と子、その断絶と愛執―母娘問題の先取り
第9章 ふたたび、すべてを―私たちが世界と向き合うための指針として



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