[BOOKデータベースより]
いろいろな形の鳥の巣に出会って、そのおもしろさに、ぼくは夢中になりました。どうしてこんな形をしているのだろう?この疑問が、恐竜から鳥への進化のふしぎにせまる、カギとなったのでした。
キムネコウヨウジャクの巣との出会い
恐竜と鳥
恐竜の巣を想像してみよう
今いる鳥の巣からかんがえるpart1
鳥は、どうやって空を飛べるようになったのか?巨大隕石の衝突
今いる鳥の巣からかんがえるpart2
鳥の巣の多様化
晩成性の鳥の巣は、お母さんのおなかとおなじ
小さくなっていった鳥たち
大きなティラノサウルスと小さなモリツグミ
恐竜の絶滅と鳥への進化
鳥の巣が教えてくれること
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- アニメ映画 がんばっていきまっしょい
-
価格:836円(本体760円+税)
【2024年09月発売】
- 子どもと文学 増補新版
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年09月発売】
- 屋根裏のラジャー
-
価格:880円(本体800円+税)
【2023年11月発売】
- 雨を告げる漂流団地
-
価格:880円(本体800円+税)
【2022年09月発売】
- ニワシドリのひみつをもとめて
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年07月発売】
長い木の枝の先っぽから、ぶらん、とぶら下がる、なんともふしぎな形のなにか。オシャレなデザインの花瓶? モダンアートなツボ? いえいえこれは、小さくて黄色い鳥、キムネコウヨウジャクの巣!それを見て、著者の鈴木まもるさんはこう思いました。まるで、妊婦さんのおなかみたいだ、と。「キムネコウヨウジャクの巣が、なぜ妊婦さんとにているのか?」そんな疑問をきっかけに明かされるのは、恐竜の進化と絶滅の秘密!?鈴木まもるさんは『ピン・ポン・バス』や『せんろはつづく』、「黒ねこサンゴロウ」シリーズなどを手掛ける絵本作家で、鳥の巣研究家としても知られています。現代を生きる鳥たちは恐竜から進化したとされていますが、どうして恐竜たちが飛べるようになったのか、どうやって鳥たちが大量絶滅を生き延びたのかなど、疑問はまだまだ残されています。「巣や卵と、子育てのちがいをしらべれば、なぜ恐竜が絶滅し、鳥が生きのこったのかがわかるのでは、とぼくは考えました」ちいさな恐竜はきっと、敵にみつかりにくいやぶの中や水辺、木の上などに巣を作ったはず。だとすれば、似た場所に巣を作る鳥について考えれば、当時の恐竜の生活が想像できるのでは?水辺は水が蒸発して空気が上に流れ、空に飛び立ちやすい。やぶの中に暮らす鳥はふだんあまり飛ばず、敵に襲われたときに走って飛び立つ。当時の小さな恐竜たちもそれと似た環境で生活していて、少しずつ空を飛ぶように進化したのではないか?本書ではそんなふうに、今も生きる鳥たちの巣の形状や生態から、はるか古代を生きた恐竜たちの秘密を推理していきます。化石を発掘しなくても、むずかしい本を読み解かなくても、今を見つめる目と想像力で、はるか太古の謎に迫る。まるで、恐竜界のシャーロック・ホームズ!恐竜の新たな一面を知れるということが本書のみどころであるのはもちろん──身の回りにあるものに好奇心を持って臨み、よく観察すること。そして、興味のままにイマジネーションを羽ばたかせ、目の前にはないものをさまざまに思い描くこと。そういったことが、専門的な資料や経験にも並ぶパワーを秘めているということに、深い感動を覚えました。鳥の巣研究家の著者だからこそ描けるユニークなアプローチで太古の世界を見つめ、恐竜の進化の秘密に新鮮な視点から切り込んだ、他に類を見ない一冊です。
(小説家 堀井拓馬)
【情報提供・絵本ナビ】