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[BOOKデータベースより]
本巻では、日本の植民地下にあった一九三〇年代から、一九四五年の解放を経て、南北単独政府が樹立される一九四八年までを扱う。一五年戦争期は言論統制が次第に厳しくなっていったが、対日協力的な東亜協同体論や「内鮮一体」論のみならず、抗日運動の精神的土台をめざした朝鮮学運動の思想(安在鴻・申采浩)をはじめ、民衆啓蒙思想、解放後へ向けての国家構想(趙素昂・金九)、あるいは民衆の自律的な解放願望等、国内外でさまざまな議論が噴出した。そして解放直後には、植民地下で始まっていた民族主義・社会主義の双方から独立国家構想がより一層、盛んに議論された。脱植民地化と脱冷戦という困難な課題に直面していた激動の時代の思想的軌跡を、女性解放思想、民衆世界の宗教・流言蜚語、在日朝鮮人の思想などを含め、基本史料七八点でたどる。
1 民族と民衆の発見(朝鮮学運動;民衆啓蒙運動)
[日販商品データベースより]2 東亜協同体論と「内鮮一体」論(親日と転向の論理;皇民化と動員)
3 一五年戦争下の民衆(終末宗教の世界;「流言蜚語」「不穏言動」の世界 ほか)
4 解放の思想(中国革命と朝鮮;社会主義 ほか)
5 解放後の独立国家構想(さまざまな民族思想;社会主義者の国家構想 ほか)
日本植民地下の一九三〇年代から南北単独政府が樹立される一九四八年までを扱う。抗日運動の精神的土台にしようとした朝鮮学運動の思想(安在鴻・申采浩ら)をはじめ、民族思想(呂運亨・金九)、社会主義思想、民衆思想、女性解放思想、東亜協同体論、在日朝鮮人の思想など激動の時代の思想的軌跡を基本史料七八点でたどる。